2025年12月30日

2025年の最後に

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担当:大重正人

去年のことです。2024年12月8日、リーグ最終節の札幌ドームです。

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この年、自分の中で楽しみにしていたことがありました。細谷真大、熊坂光希、鵜木郁哉、2001年生まれでアカデミー育ちの3人が同時出場することでした。コウキが大学経由でレイソルでプロになり、フミヤが水戸への期限付き移籍から復帰し、そしてマオがチームのエースとして成長しました。そんな期待を抱いていた1年でしたが、フミとコウキが出場した時期がちょうどズレたりして、このまま叶わないまま終わってしまうかなと諦めかけたアディショナルタイム直前でした。アップしていたフミが井原監督に呼ばれて、3人がついに同時にピッチに立ちました。タイムアップまでたった数分でした。なんとか3人が一緒にファインダーに収まる瞬間を探して、なんとか撮れた一枚でした。

試合後に触れたかったのですが、辛くも残留を決め、最終節はブーイングをいただくような内容の試合でした。3人にコメントを聞いたり、対外的にも話題にすることもできないような雰囲気で、その日は残念ながら胸にしまいました。今、その写真を見返すと、馬場ちゃんがいたり、コヤがいたりしますね。

サッカー選手たちの1年1年は、長くはないプロサッカー人生の中で、その毎年が人生を懸けた勝負で、去年と、今年と、また来年では、思いもしない状況に変わっているかもしれません。今年の始めに出会いがあり、そして今年のオフも寂しい別れの時がきました。自分の人生に置き換えてみてください。今いる場所が大好きで、ずっとこの仲間と一緒にいたい。それでも自分だけじゃない事情だったり、自分の成長のためだったり、また何か殻を破っていかないといけないと決心することもあるでしょう。そんな局面で、進学する学校を変えたり、職場を移ったり、誰にでもあると思います。そんな重い決断を否定されたくないし、誰も否定することはできないでしょう。

この前、フミが日立台の事務所に挨拶に来てくれました。いつも笑顔で明るいフミですが、次のチームが決まるまでの間、本当に苦しかったです、と胸の内を明かしてくれました。フミやクマ、瑛ちゃんに新天地が決まったことはとても嬉しく思いますし、ジエゴからもそんな話が届くことを日々祈っています。この素晴らしい1年をレイソルに関わるみんなに届けてくれた選手たちに感謝し、そしてまた彼らが別々のチームになったとしても、また応援を続けていきたいと思います。またスタジアムで会いましょう!

そして、柏レイソルを応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
よいお年をお過ごしください。