2008年4月20日

今日をステップに

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担当:大重正人

「疲れたけど、本当に良かったよ」
大谷キャプテンの安堵した、そして最高の笑顔が、苦しみ抜いた日々と、待ちに待った今日の勝利をあらわしていました。

マリノス戦、フロンターレ戦と連敗、ノーゴールでしかも内容的にも圧倒されての完敗。この苦境を乗り越えるために何ができるだろう。キャプテンとして責任感もあったでしょう。

川崎戦を終え、帰柏した日の深夜。前キャプテンと現キャプテンが、深夜のデニーズで、2人だけで話をしたそうです。チームの現状、これからの戦いについて。南選手も大谷選手も話し合いの必要性を考えていました。

宮本マネが金曜日の朝、スタッフに伝えました。
「大谷がチームミーティングのあとに、選手だけで話し合いたいと言ってます」

果たして、ヴェルディ戦。
前からガンガンにプレスをかけていく。自分たちのプレスをもう一回やっていこう。
「重苦しくならないように」と心がけながら、キャプテンが仲間たちに短い時間で気持ちを伝える。南選手や菅野選手も続いたそうです。菅野選手は「去年、敵として戦って、レイソルのプレスは本当に凄かった」。だから、自分たちのプレスに自信をもって戦おう、と。

「でも、ゴールはおまけだから」
大谷選手のゴールについて桜林広報が教えてくれました。昨年はノーゴールだった大谷選手。さかのぼること、J1でのゴールは2005年11月26日以来でした。場所は日立柏サッカー場、相手はヴェルディ。そして、スコアは奇しくも5-1。この試合の先制ゴールを挙げたのが、大谷選手でした。何かの縁があったとしか思えません。

でも、ここまでです。喜ぶのは。明日はサテライトのマリノス戦、そして来週には「チンチンにやられた(李選手)」フロンターレとの雪辱戦が待っています。今日の勝利を意味あるものにするには、これを継続していかなければなりません。「ピッチがキラキラ光って見えたんです。本当に気持ちが良かった。こんな気持ちをもっともっと味わえるようにがんばりたい」とJ1初出場を果たした大島選手のような、サッカーに対する純粋な気持ちと向上心を持っていれば、レイソルはまだまだ強くなれる。

サポーターのみなさま、選手たちと同じ苦しみを感じて、我慢を重ね、そして同じように勝利を欲し、拳を突き上げてともに戦ってくださいまして、本当にありがとうございました。また明日から、前へ進んでいきましょう。