2009年8月30日

前へ進むだけ

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担当:石本瑞奈

試合終了のホイッスルがなった時、一瞬静まり返った日立台。そこでなんとも言えない思いを感じました。
いつも通り、最後まで声をからして応援してくれたサポーターの皆さん、ありがとうございました。試合後の選手挨拶でも激励の言葉や拍手で迎えていました。悔しさや怒りを必死にこらえながら。

そして、選手たちも同じように悔しさがあります。「ホームで勝ちたい」とみんな思っていました。練習後、報道陣の囲み取材でことあるごとに口にしている選手を何人も見てきました。
今日、何としても勝つために必死に闘っていました。開始わずか1分で額を負傷しながら走り続けた栗澤選手。何度も決定的なピンチを食い止めた菅野選手。彼らだけではありません。全員が精一杯闘っての「勝ち点1」でした。

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途中出場となった大谷キャプテンは「栗さんとのバランスを見ながらプレーしました。相手は一人多いのでプレッシャーをかけられることは分かっていました。でも、11人の時も10人になった時も、守備はできたと思う。勝ち点3が欲しかったんだけど」と、一人少ないなかで相手に得点を許さなかったという気持ちと、勝ちたかった思いとが交錯しているようなコメントでした。

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小林祐三選手も「菅野さんのセーブに助けられたのが大きかったですが、自分たちの守備のリズムは悪くなかったです。ただ、攻撃のところで、相手がプレッシャーをかけてきている中でも、もっと交わしてそこからチャンスを作りたかった」と守備への手応えを感じつつも、勝利をつかめなかった悔しさがのぞきました。

ネルシーニョ監督は「一人少ない中で選手たちは状況をしっかり理解して守備をしてくれたし、少ないチャンスからカウンターで攻撃をすることもできた。選手たちは日々成長していると思う。ただ、ホームで勝てなかったのは事実。それは良い結果ではないが、チームが成長しているのがわかるので、あとは前に進むだけだ」と試合を振り返りました。

「前に進むだけ」。監督が言った言葉が、心に染みました。それは今年のキャッチフレーズ、「プラ フレンチ レイソル」なんですよね。シンプルな言葉ですけど、いろんなことが起こるたびに、その言葉通りに心を持っていくことの難しさを感じます。でも、シンプルだからこそ心に響きました。本当に、この言葉通り、前へ進むしかない。どんな結果が出ても、ひたすら前へ。その気持ちはずっとずっと持ち続けていきたいです。

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