2012年3月26日

U-18も世界へ

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担当:大重正人

専門誌エルゴラッソにも「残り9分からの逆襲」と苦しい試合を物語るコピーがつけられていました。「ああいう勝ち方は、強いチームでないとできませんよね」。今日もご取材にきていただいた記者の方からそんな言葉をいただけました。去年のシーズン終盤のような勝負強さが少しずつ戻ってきたようです。リーグ戦初勝利はすごく大きな意味を持ちますが、これで満足や安心するような人間は柏レイソルにはいません。

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さあこれから、次節は去年続けて大敗を喫したジュビロ磐田です。今週はミッドウィークに試合がなく、コンディションも戦術もじっくりと仕上げられる1週間です。清水戦に先発した選手たちは午前のみでリカバリー、その他選手は午前は「ほんとキツかった」というフィジカル練習、午後もボールトレーニングと、2部練習をやり抜きました。

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今季はJリーグだけでなく、ACLという国際舞台で戦うレイソルですが、トップチームだけではありません。下平監督率いるU-18チームは今週から海外遠征に飛び立ちます。アメリカの南部のテキサス州で行われる「ダラスカップ」に招待されました。33回目を由緒ある国際ユース大会です。イングランドのマンチェスター・ユナイテッドやエバートン、アルゼンチンのボカ・ジュニアーズ、ドイツのフランクフルトやフランスのパリサンジェルマンなど世界的なクラブが多数参加します。

昨年は、U-18日本代表の一員として相馬大士選手(FC琉球に期限付き移籍中)と山中亮輔選手が参加しました。その山中選手は、予選リーグであのバルセロナとも対戦したそうです。「Aチームではなくて、自分たちより若い選手だったと思いますが、前線には黒人選手が並んですごく強かった。たしか1-2で負けてしまいました。予選敗退となってしまいましたが、決勝戦は大きなスタジアムで観客も多くて、すごく大きな大会でした」と1年前を振り返ります。

レイソルU-18は、明々後日の3月29日に出発。参加12チームが3つのグループに分かれての予選。4チームによるリーグ戦で、4月1日にクリチーバ(ブラジル)、2日にエバートン、4日にボリバル(ボリビア)と対戦し、各組1位と、各組2位のなかで最高成績を収めたチームが準決勝に進出します。勝ち抜けば、あのマンUと対戦できるビッグチャンスも残っています。

ときに、4-6-0のゼロトップとも称される独特のシステムを操るレイソルU-18。先日のゼロックスカップにも出場したGK中村、DF秋野、MF中川の3選手を中心に丁寧なショートパスとポジショニングで相手守備陣を切り崩す攻撃サッカーが、世界の舞台でどれだけ通用するか。アメリカにレイソル旋風を巻き起こしたニュースが届くのを心待ちにしています。

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