2009年7月26日

本当に貴重な「勝ち点1」

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担当:石本瑞奈

今日の試合は、見ていて本当に選手たちの気迫を感じました。
首位を独走する鹿島を相手に、同点に追いつかれた後、決して逆転は許さず、最後の最後まで全員で食らいついて守る。昼間より涼しくなったとはいえ、湿度も高く、走るにはつらい季節でしたが、みんな限界まで走って、そして守り抜きました。

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前半終了間際に殊勲の先制ゴールを決めた村上選手は「ふだんとは違うポジションだけど、別にやりづらさはなく、むしろやりやすかった。守備から攻撃という切り換えは運動量も多く正直きついけど、自分はそこを求められていると思うので、頑張らなくては」とさらなる向上を誓っていました。

小林慶行選手は「一番大事なことは、失点を少なくし、打ち合いをしないこと。強い気持ちで戦うこと。当然勝ちたかったし、今日は勝てるチャンスもあったけれど、相手はチャンピオン。それを考えれば悪くはなかった。失点シーンも修正できるところ。これをやり続けていきたい」と前向きに捉えていました。

リーグ戦では5月23日の神戸戦以来の出場となった近藤選手は「フォーメーションは今年やっていないものだったし、メンバーも初めて組む選手がいたけれど、逆に、だからこそ普段より声を掛け合って、修正しながらバランスが取れたと思います」と話していました。確かに今年初めてのフォーメーション、メンバーも初めて組む人がいる、となると、ネガティブに捉えようと思えば捉えられますが、だからこそ声を掛け合って、バランスを取るという、ある意味逆転の発想ができたのが良かったのではないでしょうか。もちろん近藤選手は「修正しなくてはいけない部分もあります」とも答え、現状に満足してはいませんでした。

試合後、オリベイラ監督がレイソルの控え室を訪れ、ネルシーニョ監督と旧交を温めていました。もちろん何を話しているのかはさっぱり分かりませんでしたが。
オリベイラ監督からは記者会見で「レイソルはこれからさらに良くなっていくのではないかと確信しています」という言葉をいただきました。敵将からの褒め言葉なので、お世辞ととる方もいらっしゃるかもしれません。けれど、素人ですが、同じことを私も感じました。本当にその通りになってほしいです。

今日は試合後に鹿島の関係者がもうひとりレイソルの控え室を訪れました。「柏のヒーローはいますか?」一瞬、引き分けでヒーロー?と思ったのですが、すぐに「ああ、大津選手のことだ」と思いました。アントラーズ・ノルテ時代の大津選手をよく知る方で、「本当に強くなったよね。ドリブルで倒されないでガンガンいくし、頼もしくなったなあ」と目を細めていました。大津選手もロッカールームから出てくるなり顔がほころんでいました。

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その大津選手は報道陣に「ポジションがウィングバックなので、最初は守備に気を遣いました。前半は特に守備に追われていましたが、後半はスペースができ、ドリブルができるようになり、自分の良さが出せるようになりました。ポジションが低いのでシュートまでなかなか持ち込めませんでしたが、数少ないチャンスをしっかりと決めていきたい」と話していました。日本代表の右サイドバック、内田選手と対峙するポジションでしたが、一歩も引かず、攻守に奮闘していたと思います。

選手コメントの最後は、公式HPの「試合速報」ページにも載せた大谷キャプテンの言葉をご紹介します。
「次の試合に勝ってこそ、この勝ち点1が生きてくると思うので、次の神戸戦、絶対に勝ちたいです」
レイソルはこの後8月2日に現在勝ち点19の神戸戦、そして8月15日が同じく現在勝ち点19の千葉戦です。おそらく死闘になるでしょう。でも大谷キャプテンの言うとおり、神戸戦に勝ったら、勝ち点で並ぶし、その次が千葉との直接対決です。どの試合も大切ですが、自力で順位を上げるチャンスということを考えると、本当に大事な連戦になります。
ネルシーニョ監督は報道陣に「我々の目標は、勝ち点を取って巻き返すこと」とキッパリ話して帰りのバスに乗り込みました。
まずは8月2日の神戸戦で、4月29日大分戦以来の日立台でのリーグ戦勝利をめざして、サポーター、選手、スタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。これからも変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。

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最後にお知らせです。26日(日)のチバテレビ「ライジングレイソル」は夜7時からのスタートになります。いつもより時間が早まりますのでご注意ください。