2017年7月11日

明日は天皇杯大分戦

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担当:大重正人

鹿島、セレッソとの上位対決に先制しながらも試合をひっくり返され、大事な星を落とす結果になりましたが、すぐに次の戦いが待っています。明日水曜日、天皇杯の3回戦に挑みます。アウェイ、大分銀行ドームで、大分トリニータとの対戦です。これまで、ラウンド16(4回戦)までは原則上位カテゴリーチームにホーム優先権がありましたが、今大会は3回戦、ラウンド16、準々決勝まで下位カテゴリーにホーム権が与えられることになりました(同カテゴリーの場合は抽選結果などに基づきます)。

この梅雨、記録的な大雨により九州地方、特に北部の福岡県や大分県からは大きな被害の様子が伝わってきています。久留米と大分をつなぐ久大本線は橋梁が流出したため、列車が運休。博多から鳥栖・久留米を経由して、大分へ向かう「ゆふ号」「ゆふいんの森」も運休です。
筑後吉井⇔日田の間は、1日10本のバスによる代行輸送となっています。また鹿児島では大きな地震もありましたし、お住まいの方、ご観戦の方は天候や余震にはくれぐれもご注意ください。
【JR九州HPをご確認ください】
http://www.jrkyushu.co.jp/company/index.html

ただ先週末の土曜日、大分ではJ2リーグの湘南ベルマーレ戦がおこなわれています。またレイソルも日曜日の午後に大分入りし、3日間予定通りにトレーニングを続けています。現時点ではスケジュールに沿って試合が行われる予定です。

さて大分とは久々の対戦です。2013シーズン以来、4年ぶりの対戦です。リーグ戦で2試合、天皇杯でも対戦しています。リーグ戦はホームで3-1、アウェイは0-0。その前を振り返ると、2010年には、先日キムボギョン選手加入時に触れたとおり、J2で対戦し、ホームは2-1で勝利したものの、アウェイは0-1。ボギョンの決勝ゴールで沈み、J2を独走しわずか2敗しかしなかったレイソルが土をつけられました。あえて触れますが、大分スタジアム、九石ドーム、大銀ドームでのアウェイゲーム、レイソルは未勝利。2敗6分です。そして2013年の天皇杯ラウンド16、岡山での試合は90+1分にゴールを許し、0-1で苦杯。決して相性が良くない、因縁の相手でもあります。

とはいえ、明日の試合でしっかり勝利して、過去は過去のこととして、変えられるような試合にしたいところです。下平監督は、この逆転負けしたこの2試合を振り返り「攻撃面では自分たちがトライしてきたことは出せているし、上積みもできている。一方、守備は2試合で5失点。改めてセレッソ戦を見返すと緩くなっているところもあるし、これまでできていたことがもう一度できるように徹底して、守備面を直していきたい」と省みました。

対する大分は、一昨年J2J3入替戦に敗れて降格したものの、J3優勝を果たし、1年でJ2復帰。今季昇格初年度ながら、現在9勝6分7敗でリーグ10位。昇格プレーオフ圏内に2ポイント差と上位を争う戦いを繰り広げています。先週末は現在J2首位の湘南を相手に0-0でドロー。監督は「湘南はすごくハードワークするチームだけど、この試合の大分はそれよりも走り勝っていた。攻守ともにきっちりとハードワークできる」と分析。明日の試合も非常に蒸し暑い大銀ドームですから、レイソルとしては前半に先行して、現在の課題であるリードしてからのゲーム運び、決定力、そして守備で耐えきる、という課題をクリアしたいところ。ただなにより大事なのは結果。延長、PKもあり得ます。心身最後まで戦い抜く、上へあがるという気持ちを見せ続けなければいけない消耗戦となるでしょう。

大分の片野坂知宏監督は、元レイソル戦士。1995年途中から1999年まで在籍し、主に左サイドバックとして活躍しました。当然、下平監督ともチームメイトでした。ただ2人の出会い、関係性はさらにその前からスタートしていました。先日のインタビュー取材で明かしてくれました。

下平監督のエピソードとしてよく知られる話ですが、青森県の高校3年生時に就職活動して、東京の美容室に就職が決まり、サッカーの道に区切りをつけることを決めていました。そして五戸高校のキャプテンとして、3年生の冬、1990年1月の全国サッカー選手権に青森県代表として出場。しかし鹿児島実業に1-2で初戦敗退してしまいます。「その鹿実のキャプテンが片野坂だったんだよ」

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「でも、そこで終わってしまったことがどうしても悔しくて、サッカーを諦めきれなかった。何とかしてサッカーを続ける道を探したんだよ」。恩師の方がいろんな関係各所をあたって、ひとつだけ入団テストにこぎづけました。それが日立サッカー部でした。千載一遇のチャンスをつかみとって、日立サッカー部への入部を果たした監督でしたが、あの鹿実との初戦に勝って、もっと勝ち進んで達成感があったとしたら、、、、未来は大きく変わっていたかもしれません。監督にとってもレイソルにとっても、大きな大きな運命の分かれ道でしたね。監督としての初対決。今度こそ勝利を!!

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明日の天皇杯、残念ながらテレビ中継がありません。レイソル公式の試合速報ツイッターや、インスタグラムなどでテキストや写真で大銀ドームの熱戦の模様をお伝えします。そしてスタジアムに応援に来てくださるサポーターの方々、本当にありがとうございます。その声と後押しは、間違いなく選手たちに伝わっています。明日も一緒に戦ってください!!どうぞよろしくお願いいたします。
【観戦ルールなどはこちらから】
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015720.html