天皇杯大分戦
担当:大重正人
天皇杯3回戦、レイソルがこれまで公式戦での勝利がなかった大分でのアウェイゲーム、2-0のスコアでようやく勝利をものにして、ラウンド16へと駒を進めました。土曜のセレッソ戦を終え、日曜月曜火曜と大分で滞在し、この試合に備えてきたことが結果として実りました。
ただ試合内容は、拮抗した厳しい試合になりました。公式記録の風の記述は「無し」。札幌ドーム以外でしか見たことがないような状況で、気温27.7度、湿度73%。大分銀行ドームのピッチは湿気を帯びた空気が滞留する、見ているだけで息苦しさを覚えるようなコンディションでした。
レイソルはセレッソ戦から、先発4人を入れ替えました。そして相手の前線が1トップ2シャドーになる形に対し、レイソルは細貝選手が最終ラインに下がり気味になって、ビルドアップを狙いますが、「大分が丁寧に組織的で一生懸命に守備をしていたこともあって、テンポが上がらず、なかなかチャンスを作り出せなかった(大谷選手)」という前半でした。相手の前に出てくる勢いを受けて、敵陣へなかなかボールを運べない時間帯。前半は大分のペースでした。ピンチもありました。ただGK中村選手の落ち着いたセーブ、中谷選手を中心とした最終ラインが跳ね返し、無失点で試合を進めます。
前半40分ぐらいだったでしょうか。それまで右サイドにポジションをとっていた中川選手が中央に入り、クリスティアーノ選手が右サイドへ。この変更が功を奏し、クリスの突破からチャンスを作り、また中川選手が暑さをものともしない献身的なプレッシングでリズムを取り戻しました。後半開始から一気に攻勢に出て、51分に大谷選手からのパスを相手の背後で受けたクリスの左足シュートで先制。60分には中谷選手のクリアからディエゴが抜け出し、彼らしい強靭なフィジカルで抜け出して、GKとの1対1を制しました。「この試合展開の中で自分のゴールは非常に重要だったし、大分が前がかりになっていたところで、ゲームを決める貴重な1点を決めることが出来た(ディエゴ)」と勝負を決したと言っていい、大きな追加点でした。
これで大分のペースが落ち、レイソルらしいボールポゼッションでゲームの主導権を渡すことなく、タイムアップ。これでラウンド16進出となりました。続く組み合わせは8月7日(月)に抽選会で決定し、9月20日(水)の開催となります。あと4つ、ここからはJ1勢との対戦となるでしょうし、さらに厳しい一発勝負となりますが、あと4つ勝てば、2013年以来のタイトル、そしてACL出場につながる道です。一歩一歩着実に進んでいきましょう!100名以上のサポーターの皆さんの声援は、ドームに鳴り響いていました!「柏から世界へ!」本当にありがとうございました。
今日から月曜までオフとなります。火曜午前10時からまたトレーニング再開となり、23日日曜夕方にはファン感謝デーを開催します。イベントの内容は近日お知らせいたしますのでどうぞお楽しみにお待ちください。
そして、少しアクシデントです。大分空港が滑走路閉鎖のため、予定していた便が欠航となってしまいました。なんとか帰柏できますように。。。