2007年8月 8日

いい判断

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担当:桜林 舞

田村コーチのもとでの若手午前練習には、柏レイソルユースからも3人の選手が参加していました。チームでは若手に入る柳澤選手や大島選手も、ユースの選手にとっては大先輩。スピードのある動きやあたり負けしない強靭な体で、日頃のトレーニングで培われたプロの貫禄を見せつけていました。今回の練習の目的は「いい判断をすること」にありました。「いい判断をすばやく行って、実行していかなければならない」と田村コーチ。ボールも人も激しく動くサッカーは、「いい判断」を90分間集中力を切らすことなく行うことが求められます。最初の判断が間違っていたら、いくらスピードやテクニックがあっても、ダメ。5対5や6対6で、実践を繰り返しながらの練習が繰り広げられました。「寄せが甘い」「薄い方が仕事して初めてチャンスになるんだぞ。ボールウォッチャーになっちゃダメだ」と指示が飛びます。「ボールがきた方ばかりに返しているぞ。逆を行け」と昨年U?15のコーチだった石川コーチも、一人一人に細やかなアドバイス。若手+ユース選手11人に対して、石崎監督や松原コーチ、神田トレーナーなどコーチ・トレーナー陣は11人以上という、贅沢なトレーニング!相当ハードだったようですが、自分自身ためと自覚している選手たちはびっしょりと汗をかきながら真剣に臨んでいました。

いつもはハセくんやヤナギくんが手伝っている練習後の用具運びも今日はユースの3人+練習生が率先してお手伝いをしていました。用具を洗う水飲み場の前では、練習後もハツラツとした表情のユースの選手たちの姿が。たいへん?と声をかけると、「(ユースよりも)ハードです」と正直な感想。「ユースだと、ボール練習が多いので、(トップチームの練習のように)フィジカルトレーニングやランニングがあまりないんです。なので、昨日やったフィジカル練習は特に厳しかったです。でも(ユース先輩の柳澤選手や大島選手には)昨日の練習はまだ軽いほうだよ!っていわれました」と先輩からもいろいろとアドバイスをされているようでした。確かに大島選手も加入当初は練習についていくのが精一杯で、体が出来上がるまでは毎日疲れて寝てましたと言っていました。ユースメンバーは8月11日(土)に行われる鹿屋体育大学とのトレーニングマッチにも参加する予定です。レイソルの卵たちにも熱い声援をお送りください。

そして、若手が午前練習を行っているグラウンドの逆サイドでは、ロビンソンコーチによるGK猛特訓が行われていました。昨日の朝のスタッフミーティングで、全体練習を16時からに変更するので若手練習を行う話しが出た折、「GK練習も行いたい」とロビンソンコーチが率先して手を上げました。主力フィールドプレーヤーが午前練習を免除される中、GK陣は過酷な2部練習。南、水谷、加藤、桐畑4選手にロビンソンコーチ、木村通訳がつきっきり。ここぞとばかりに、ロビンソンコーチオリジナルメニューをこなしていました。終盤、ロビンソンコーチがゴール前になにやら用具をミッシリと並べていると、しばしの休憩にゴールポストを背にしながら「マジ、もーやめて・・」と本音が漏れる加藤選手。休憩終わりの合図に立ち上がるGK4人衆に課されたラストメニューは、ゴール前に並べられた15個の用具を誰が一番多く回収できるかというもの。一風変わった練習に戸惑う4人に、「GO!」の合図が飛びます。うわーぁーと声をあげながら用具を取りに走ると、南選手と加藤選手が一番少なかった様子。その判定に異議申し立てを行う南選手。「キリがさー、俺が押さえているのに、取ったんだよー。そんなのありー」。「(確かに押さえているの取りましたけど)取ったほうのものでいいじゃないですかー」と桐畑選手。「あー、そー、オマエがそういうつもりなら、次は俺もそうするからねー」と南選手。その後罰ゲームとして腕立て伏せを行う南選手、加藤選手、桐畑選手(←結局行っていました)。GK4兄弟の長男が見せた勝負へのこだわりと、GK陣の仲の良さが微笑ましいワンシーンでした。

そして午後は軽くフィジカルのち11対11@フルコートが3本行われました。1本目、立ち上がり即太田選手がゴールを決めると、その直後も太田選手との連携から永井選手がシュートを決めました。浦和戦まであと3日。再開への準備が着実に行われております。