あれから137日
担当:大重正人
ちょっと昔の話をします。
さかのぼること去年の12月。場所は横浜アリーナ。Jリーグアウォーズにはせ参じたときのことです。宮本マネと会話が弾んで高速出口を行き過ぎて、慌ててUターン。会場近くのホテルでまちぼうけしていた菅沼選手と李選手と合流。しかしチュンソン選手は黒い靴下を現地調達するつもりだったのか、「すみません、買ってきてもらえないっすか」。
………会場へ向かう3人と別れて靴下を買い、ひとりで横浜アリーナへ向かいました。地図はもっていたものの、関係者入口の場所はどこかなぁ?とさまよっていたところ。同じように坊主頭でスーツを着た人が……「入口こっちって聞いたんですけど、どこっすかね?」。正面付近にいたので、おそらく反対側と思って歩いていったらようやく入口にたどり着きました。何か二言ぐらい交わしたような気もしましたが、改まってあいさつをすることもなくその場は別れました。
その後のステージ。その選手は栄冠に輝き、壇上では「こんな老け顔でも新人王がもらえてとても嬉しいです」と大きな笑いを起こしました。その1ヵ月後ぐらい、まさか日立台で会うことになろうとは思いもしませんでした。
「アウォーズのときはどうも!これからどうぞよろしくお願いします」。
とりたてて自己紹介をしなかったのに、菅野選手は覚えてくれていたのです。心からうれしかった。しっかりと目をみて、がっちりと握手し、話に聞いていたとおりに実直で真面目な雰囲気。それはレイソルに来て4ヶ月たった今も変わりません。
足を痛めて別メニューが続いていましたが、その故障もほとんど癒えて、今日も紅白戦に参加しました。完全に決まったかに見えたシーン、草原の猛禽類のように一瞬で間合いを詰めてシューターに襲い掛かるさまは、ものすごい気合と迫力!!!ブロックした直後、「どうだ!」と言わんばかりの声が響き渡る。チームに戦う気持ちを注入するパワーが満ち溢れていました。
その菅野選手、日付変わって5月3日は24歳のハッピーバースデーです!おめでとう、スゲ!!!この日を勝利で祝うべく、登録18選手は午前の紅白戦を終えて出発していきました。平川コーチは「絶対に走り負けないこと。相手より1メートルでも長く走れたら絶対に勝てる」と選手たちを奮い立たせ、石崎監督は「チームの雰囲気を変えるのは、やっぱり選手なんだから。フクアリにはレイソルのサポーターがいっぱい来てくれるし、彼らのためにも絶対に勝とう」と鼓舞します。自分たちの誇り高きイエローを今こそ示そう!午後4時、走って走って走りまくって、走るジェフに勝つ!