2009年8月16日

本当に悔しい「勝点1」ですが・・・

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担当:石本瑞奈

今日の試合の大切さを分かっていない人はいないと思っています。サポーターの方ももちろんそうだし、選手、スタッフ、全員が「単なる1試合」とは思っていませんでした。J1残留をかけて、勝ち点差「3」のライバルにどれだけ肉薄できるか。はっきりいえば「勝たなければいけない試合」でした。

結果は引き分けでした。去年、最終節で奇跡の残留を果たしたチームもまた、全員がそのことを分かっていたんだと思います。

「ひとり少ない相手になぜ勝てない」と思う方もいらっしゃると思います。でも、サッカーはひとり多いという理由だけで勝てるわけではないと思います。
「残留」をかけて闘うということは、そういうことなんだなと改めて思い知らされました。

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大谷選手の欠場で、アップ前にキャプテンマークをつけることを知った杉山選手。「普段より、多く声をかけるように心掛けたけれど、自分はプレーで引っ張っていくしかない。気持ちは出したけど、勝てていない。」と悔しさをにじませながら話しました。さらに、「崩せなかったところ、点を取れなかったところを修正していきたい」と次節への課題を見つめていました。

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今日がデビュー戦となった田中順也選手。「裏に抜けて点をとるイメージだった。一度チャンスがあったがそれをものに出来なかったのが残念。ただ、これから(プロのサッカーに)慣れてくると思うので、自分の持ち味やプレーの幅を広げていきたい。まずは、練習から気合いを入れてやり直さないと。」とこちらも悔しそうでした。ただ、ネルシーニョ監督は「今日がデビュー戦だったということも考えても、自分の能力を出してくれた。Jリーグで十分やれる選手だ」という、期待をこめた評価でした。これからもっともっとプロの環境に慣れて、持ち味を出してほしいです。

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そして、久しぶりのスタメン出場で、右サイドを何度も何度も全力で往復した藏川選手。「(久しぶりのスタメン出場とか)自分のことはいいです。勝つしかないんで。その気持ちだけで走っていたんで。内容も大事だけど、とにかく勝ち点3を取るしかないんですよ。勝たなきゃだめなんです」と絞り出すように答えました。

選手たちの話を聞くと、当然のことですが、悔しさをにじませた言葉ばかりになりました。それを聞きながら、前日、記者の囲みで大谷キャプテンが話していた言葉が頭に浮かびました。「日程が詰まっているということは、勝てば勢いに乗れる。でも、たとえ勝てなかったとしても、日程が詰まっている方が切り替えられるんです。どちらにしても、前向きに進んでいくしかないんですよ」

勝たなければいけない試合に勝てなかったレイソル。でも、試合はまだ13試合残っています。今こそ、本当に正念場。切り替えて、チーム一丸となって全力で次の浦和戦に挑んでいきます。