仙台戦
担当:大重正人
今日はまず、5月の磐田戦以来にチケットが完売になりました。いつも足を運んでいただいているサポーターの皆さん、レイソルの応援に行こう!と市内で呼びかけてくださった皆さん、もしかしたら初めてレイソルの応援に行ってみようと思ってくれた方もいたかもしれません。そしてユニフォームスポンサーとして長年ご支援いただいているアフラックのみなさま、我孫子ホームタウンデーで足を運んでいただいたホームタウンの方々。この試合に多くの期待をかけて、スタジアムを黄色一色にして勝利を願って駆けつけてくださいました。そしてベガルタサポーターの皆さんも同様で、今日は本当にすばらしい雰囲気、最高の日立台スタジアムでした。深い深い感謝に加えて、勝利という結果を合わせてお返ししなければならないのに、それを果たせずお詫びを申し上げるよりほかありません。
立ち上がりからその後押しを受けて、レイソルの攻勢が続きました。札幌戦のように前線からの積極的な守備と、ボールを細かくつないだり、背後のスペースへ飛び出したりと迫力のある攻撃を繰り返して、いい試合の入りができていました。「そこで決めていれば」と悔やむ言葉が選手たちからもありましたが、前半30分を過ぎたあたりからでしょうか、札幌戦のような前に襲い掛かる勢いが少しずつ弱まり、仙台の堅い守りをなかなか崩せなくなったように思います。
それでも無失点でゲームをキープし、試合を進めることはできていました。両チームとも苦しい時間帯、後半途中で決して多くはなかった仙台のチャンスに失点。そこから盛り返そうというパワー、気迫を懸命に出して抗おうとはしていましたが、前がかりになった裏を取られて一気のカウンターで失点。最後まで残り10分で2点を返そうと戦い抜きましたが、選手たちの疲労は色濃く、ゴールネットを揺らせないまま試合終了となってしまいました。
後半から起用された中川寛斗選手は「誰が悪いというのはないし、でもチーム全体としてのリスク管理を怠っていたのは間違いないこと。まだ1点差のときに何度かチャンスがあったのに決めきれないところが今の現状であり実力。ただ自分たちがやりたいことは整理できつつあるので、そこに選手たちがどれだけ自信をもってやれるかがポイント。やっているサッカーを信じてやり続けることで勝利は近づいてくる」としっかり前を向いて言葉を発してくれました。
ひとつ勝つことの難しさは、この前札幌で勝てたからといって変わるものではありません。あの一勝で見えた光にすがりつきたくなるところでしたが、まだまだ本物の力ではなかったということを今日の結果が示しています。でもこの苦しい状況に目をそむけている選手はいませんし、これが今の我々の力だと受け入れて、この状況を打ち破ろうとする毎日を過ごさなければいけません。次のFC東京戦、そしてジュビロ磐田戦。アウェイでの2連戦ですが選手たちは死力を尽くして懸命に戦います。どうか後押しをお願いいたします。