明日はアウェイFC東京戦
担当:梶山由珠
本日、中村慶太選手のV・ファーレン長崎への完全移籍についてお知らせしました。
https://www.reysol.co.jp/news/topteam/035928.html
中村選手は6/27の練習前に選手やスタッフへの挨拶を済ませ、すでにチームを離れています。慌ただしく交渉が進んだため、実は我々広報も最後は本人に会えずじまいでした。
オファーがあってから決断を下すまで、短い時間の中でもたくさん悩んだかと思いますが、最後は「必要としてくれるチームがあることは僕自身とても嬉しかったですし、プロのキャリアをスタートしたチームでもう一度頑張ろうと決意しました」と、移籍の決断に至った理由をコメントに残してくれました。
中村選手といえば、見る者を魅了する圧巻のテクニックを兼ね備えていることはもちろん、チーム1のムードメーカーであり、ピッチの中でも外でも、いつもチームを盛り上げてくれました。
練習中は、仲間のプレーに対してポジティブな声掛けを欠かさない。最近では、特別指定選手に登録されたばかりの桒田大誠選手が練習参加していた時にも「ナイス、タイセイ!」と声を掛けていたのは中村選手でした。
練習が終われば、先輩後輩かかわらず、スタッフ陣のことすらもイジっていましたが、誰に対しても同じように接して、誰もがチームの輪に溶け込めるように振る舞えるのは、彼の才能であり、最大の長所と言えると思います。
その最も印象的なエピソードがあります。昨年チーム内でもコロナの感染者が増えていた時のことです。感染者が出るたびに、罹ってしまった選手が「ご迷惑をおかけしてすみません」とチームの連絡網にメッセージを入れていた時期がありました。その時、中村選手がこう返しました。
「もうなるの仕方ないしここで謝るのこれからやめよか」
本来はスタッフが連絡事項を選手へ流すためのツールなので、そもそもそこに選手がメッセージを送ること自体滅多にありません。ましてや50人以上の選手スタッフが見ている連絡網で、即座にこうメッセージを送るのは、誰もができる行動ではないと思います。
結局その後、武藤選手と椎橋選手がスタンプで反応して穏便に終わり、以降は感染者が出ても、その選手が謝罪する流れは途絶えました。あの時感染してしまった選手も、中村選手の言葉に少しは救われたのではないかと思います。
彼はきっとこれからも、こうして周りの人を救い、みんなから愛される選手、人間であり続けることでしょう。
今日で30歳という節目を迎えたタイミングで、大きな決断に踏み切りました。地元千葉を再び離れ、古巣でもう一度チャレンジすると決めた中村選手の決断をリスペクトして、新天地での活躍を応援したいと思います。1年半、本当にありがとうございました!
今週は気温30度を超える日が多く、湿度も高い日が続きました。練習から上がってきたドウグラス選手が「マジツカレター。ムシアツイネ」と流暢な日本語で嘆いていましたが、まさにその通り。私は外に立っているだけなのに、若干の熱中症になりました。そんな気候の中でも、明日の対FC東京戦に向けて、選手たちは厳しいトレーニングに励んでいました。
前節の新潟戦は、公式戦9試合ぶりに無失点で終えました。井原監督体制となってから、攻撃の形は見えてきたものの、守備面では課題が残るゲームが続いていました。前節の0-0という結果は、勝利にはあと一歩及びませんでしたが、無失点に抑えられたことはチームとしても一つ自信につながったことと思います。
井原監督は前節の反省点と今後の展望をこう述べます。
「守備に意識を置きすぎて、守備で体力を消耗したところがありました。奪ったボールを簡単に相手に渡してしまうシーンがかなり多かったので、守備に重心が行ったために、攻撃のところでのアグレッシブさが特に前半は欠けてしまいました。チームとしての戦術ややり方をいかに全員が90分間共通意識を持って戦えるかどうかや、勝利への執着心やメンタルの部分、その全てがうまく機能した時に勝利という結果が得られるでしょうし、一つ勝つということが一番良い薬になると思います。今は勝つことが難しい状況が続いていますが、結果を出すということによりみんなで意識することが重要だと思います」
FC東京は6月中旬に監督交代となり、新監督には今季途中まで山形で指揮を執ったピータークラモフスキー氏が就任。初陣となった前節は、上位を走る名古屋を相手に2-0で快勝しています。ディエゴ選手ら強力なアタッカー陣を備え、元々あったアグレッシブさが監督交代によってブラッシュアップされ、さらに勢いを持って柏戦に臨んでくることでしょう。レイソルとしてはその圧力に飲まれないように立ち向かっていかなければなりません。
前節は後半からの出場で、終盤には二度の決定機を演出した川口尚紀選手。FC東京戦をこのように見据えます。
「新潟戦以上に相手の守備の強度は高いと思いますし、その中でも自分たちが自信を持ってボールを持つこと、前に運ぶことを意識しないといけない。自分もそこのプレッシャーがかかる中でしっかりとプレーをしながら、チームとしての狙いもあるので、立ち位置だったりを意識して攻撃でどんどん絡んでいきたいと思います」
FC東京戦は味の素スタジアムで明日19時キックオフです。チケットもまだお買い求めいただけるようですので、ぜひ現地で、そしてDAZNでの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。
また、7/2日曜からは8月ホームゲームチケットの会員先行販売がスタート、翌週からは一般販売もスタートします。来週7/8土曜の湘南戦も、各席種まだ残数に余裕がありますので、ぜひローソンチケットにてお買い求めください。
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