福岡戦
担当:大重正人
失点した時間帯の違いもあるとは思いますが、失点して焦りが見えたレイソルと、失点しても焦らず耐えられたアビスパ。その違いが結果にそのまま表れたように思います。立ち上がりからアビスパの競り合いの強さはどのチームよりも激しかったように感じましたが、それでもレイソルも引くことなくセカンドボールを拾い、リズムに乗りかけたところでの前半13分、最高のタイミングでの先制ゴールでした。
CKからのドンピシャヘッドは、チームとして相当久しぶりのことで、ジエゴ選手にとってはレイソル初ゴール、待望の得点でした。「サヴィオからいいボールがきて、うまく頭で合わせることができた。ずっとトレーニングでやってきた形だった。ヘディングの強い選手もいるし、非常に質の高いボールを蹴れる選手も揃っているので、ここまでなかなかセットプレーからの得点は思うように伸びていなかったが、もっと良くなっていくと思う」。
/
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 23, 2023
ジエゴの頭で決めた
\
マテウス サヴィオのCKから
ジエゴのヘッドでホームの柏が先制!
明治安田J1第28節
柏×福岡
#DAZN ライブ配信中#柏福岡 pic.twitter.com/Mydvvwdw1a
今日もすばらしい雰囲気を作っていただいたレイソルサポーターの後押しを受けて、その後もボールを動かし、主導権を握っていた前半でした。ただアビスパは焦って前に出てくるというよりも、2点目を失わないように慎重にゲームを進め、耐え時をわかっているような、守れるという自信をもって戦っていたように思います。もしかしたら、レイソルのここ最近の戦いを分析して、後半からはパワーが落ちると見越していたような気もします。
後半9分と最初に失点した時間帯も今日は早かった。ただ相手の連携やダイレクトパスもすばらしく、きれいに崩された失点でした。ミスとかではなかったと思いますし、そこで気持ちを切り替えて、もう一度前線からの守備をしっかりやることを徹底できればよかったかもしれません。その2分後、犬飼選手が前に出てすばらしいカットを見せたものの、そこでボールロストしてからのショートカウンターから失点。そして後半20分にも最終ラインが敵陣まで攻め込んでいってからの相手カウンターから1-3。映像を見返すとどうしても前がかりになって、守備への切り替えが遅くなっていました。山田雄士選手の「相手に引き込まれて簡単に失点してしまった」の言葉どおり、相手の狙っていたゲームプランにはまっていったような試合になってしまいました。
井原監督は「前半は我々の狙い通りのサッカーができたと思うし、先制点を奪ってまたそのあともチャンスを作って、完全に自分たちの試合ができたという思いでみんな帰ってきたと思う」。ただそこで隙や余裕のようなものが出てしまったと。「ここまで8月から負けていないゲームが続いていたが、今日はもう一度目を覚まさせてもらったゲームだと思うし、福岡さんのひたむきな全員のゲームに懸ける姿勢は我々も見習わなければならない」と強い反省を込めて会見を終えました。
今日も選手たちは、前半からチームとして個人としてやるべきことを実行し、ここ数戦同様に良いゲームができていたことは間違いないと言えます。ここまでの数試合がイーブンかリードという展開の中で、久々のビハインドという状況に冷静さを保つことが今日はできませんでした。前半の攻勢の中で追加点を取る、後半もできるだけ長く強度の高いディフェンスができるか。「まだまだ力が足らない」という井原監督の言葉の裏には、まだまだ良くなれる要素が残っているということでもあります。自分たちの本当の強さ、自信をつかむまでは、まだまだ慢心せず戦い続けること。最後まで死に物狂いで戦わないと相手を上回れないということを受け止め、残り6試合、1ポイントでも多く勝ち点を取るということにこだわる。来週はアウェイでの札幌戦です。引き続きの後押しをお願いいたします。今日もご声援ありがとうございました。