2014年8月21日

2時間54分35秒の戦い

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担当:河原 正明

 天皇杯3回戦、ジェフ千葉との一戦。2010シーズン以来の日立台決戦は4年前と同じく追いかけ追いつつの"ダービーマッチ"らしい展開になりました。日曜日のアウェイ熊本戦から中2日で日立台に乗り込んできたジェフも、今度は中2日でアウェイ名古屋戦が控えるレイソルも前節からメンバーが数名変更されました。
 昼間の猛暑が残した熱が夜になっても冷めず、キックオフ時の気温は29.5度。厳しいコンディションで、譲れない戦いが始まりました。90分を終えて0-0のスコアレスドローで延長戦に突入します。

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 一進一退の試合展開。両チームとも暑さと疲労で思うようにボールが足につかずにミスとなるシーンが目立ってきました。耐えに耐えていた守備陣でしたが、延長後半3分に先制を許します。沸き立つ相手サポーター。反撃するしか生き残る術がないレイソルはここから反攻に転じます。
 疲れの見える相手から延長後半だけで5度のフリーキックのチャンスを奪うと、4度目に結実。太田選手のフリーキックのこぼれを木村選手が蹴りこみ、さらにはね返りを渡部選手が頭で狙うもクリア、そこに橋本選手が右足でダイレクトに蹴り返して同点に追いつきます。残り時間3分で決着をつけるべくさらに応援のボルテージも上がりますが1-1でタイムアップ。

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 PK戦はいままで経験したことのない、なんとGK含めて両チーム13人ずつ蹴る長期戦に。しかし、レイソルは2人が失敗。手に汗握る戦いもジェフにアップセットを許してしまいました。天皇杯でPK戦での敗退は2011年4回戦で名古屋戦以来。そして3回戦での敗退は2009年以来となりました。

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 試合後に配布される公式記録、下段には14人目までのPK戦用の枠が用意されていますが、レイソルは11人連続で成功しています。なかなかこういう記録は見かけないと思います。
 ネルシーニョ監督も「PK戦で両チームのキッカーの質が良かったからこういう結果に。レベルが高い駆け引きがあった。結果は運もあるけど実力。ただ失点後も追いつき、最後まで戦う姿勢を前面に出していたことは評価したい」と述べました。その一方、キッカーの一番手だった大谷選手はミックスゾーンでの取材で「自分が一本目を外したから負けました」と口びるを噛んで無念さ、やりきれなさをにじませていましたが、誰もキャプテンを責める人はいないでしょう。
 公式記録に書かれた試合所要時間は「2時間54分35秒」クラブ史上最長の一戦です。最後まで応援いただきましたサポーターの皆様、ありがとうございました。

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 トップチームだけでなく、アカデミーもPK戦で大会敗退となりました。北海道・帯広で開催の「全日本クラブユース選手権」レイソルU-15は栃木SCジュニアユースに1-1からのPK戦で惜敗しました。今日はレイソルにはPK戦の運がなかった日だったようです。

 トップチームは明日リカバリートレーニングを行います。本日の試合に出場した選手のファンサービスはございません。また、明後日金曜日は非公開練習となります。何卒ご了承ください。すぐに名古屋戦が続きますが、リーグ戦連勝に向けてコンディション回復に努めて厳しい連戦に挑みます。引き続き応援よろしくお願いいたします。