2006年3月 4日

更新日:3/4 21:18

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本日の担当:横井孝佳

うーーーん悔しい。4分のロスタイム、最後の1分まで持ちこたえていたのに、タイムアップ寸前で逃してしまった勝ち点「2」…。
まだまだレイソルは勝負弱い。本当に強いチームなら、危なげなく逃げ切っているはず。反省すべき点、改善すべき点は山ほどあります。
がしかし、今日スタジアムでご観戦いただいた方なら、明らかに生まれ変わったレイソルの姿を認めてくださるのではないでしょうか。確かに悔しいけど、私は選手たちを責める気になれません。あんなに走って、戦う気持ちを前面に出して、勝利を求めて汗を流し続けてくれたから。皆さんもそれを感じてくださったからこそ、茫然自失の選手たちがスタンドに挨拶したとき、温かい拍手を送ってくださったのだと思います。
『Vitoria』でJ2太郎・江藤高志さんが書いてくださったように、この過酷なリーグを戦い抜き、J1昇格を果たすためには、選手、スタッフ、サポーターの皆さんを含めた「総力戦」に挑まなければなりません。私たちも戦わなければ。誰と? それはもちろん相手チームであり、あるいは、内なる「負の感情」なのかも。スタッフやサポーターの皆さん、すなわち選手の周囲にいる私たちが、「俺たちが付いてる、最後まで戦え!」と、決して諦めずに選手を励まし続けることも、言うなれば戦いではないかと思うのです。

とここまで書いていたら、新聞記者さんがご挨拶に来て、しばし話し込んでしまいました。今、お帰りになりました。
彼らはJ1の担当なのですが、今日関東でJ1の試合がなかったこともあって、レイソルの様子を見に来てくれたのです(ありがたい話です。こないだ『誰も来やしない』と書いたのは内緒の方向で)。
「降格したレイソルがどれぐらいここ(胸をたたいて)を見せてくれるか、それが知りたくて来たんです。安心しました。こんなに気持ちが入っているとは、正直思わなかった」
かつてレイソル担当だった記者さんがそう言ってくれました。

選手たちは、ロッカールームに引き上げるなり、「あそこの場面は…」「俺がああ行ったらお前が…」と熱く振り返っていました。「勝ち点1が取れてよかったね」なんて空気はなく、さりとて必要以上に落ち込むのでもなく、次に生かそう、チームとして成熟するために共通意識を深めようという雰囲気がありました。このチームは、きっとこれからどんどん良くなっていくはずです。
と、ポジティブにまとめてみましたが、やっぱり悔しい…。これから自棄酒です。