2015年8月21日

3連勝で首位に

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担当:大重正人

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まず、輪湖直樹選手の容態についてからです。ツイッターにてお知らせはしましたが、大事には至らず、経過観察中です。前半24分、左サイドから攻めあがっての競り合いで相手と接触、受け身をとれない形でピッチに後頭部を激しく打ち付けるアクシデント。すぐにプレーが中断し、担架が運びこまれました。松本山雅の選手やメディカルスタッフも駆け寄り、プレー続行が難しい緊急状態なのはすぐに見て取れました。担架で慎重に運ばれ、前半終了間際に救急搬送。その際には意識が戻り、瞬きするワコの顔も見えて少しは胸をなでおろしましたが、ご家族やサポーター皆さんのご心配は大変なことだったと思います。後半途中に病院からの連絡を受け、脳震盪で大事にはいたらないでしょうということでした。吉田監督も会見でまず言及し「自分も安心しました」とユース時代からの愛弟子の容態を慮っていました。

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輪湖選手がピッチを離れた5分後、アカデミーの後輩がやってくれました。武富選手が5バックでゴール前を固める松本山雅の守備陣を外から打ち破る、左足のコントロールショット。きれいな弧を描いて、ゴールの左隅へ決まり、これでようやくリードを奪いました。しかし「相手のロングボールがもっと増えるぞ!」と警戒を強めて後半戦へ送り出した吉田監督の言葉通り、レイソルが自陣で跳ね返し、カウンターを狙う展開に。なかなか追加点が奪えない展開ではありましたが、相手のお株を奪うようなセットプレーからのゴール。エドゥアルド選手のヘッドが跳ね返ったところ、鈴木大輔選手がしっかりと詰めていました。決して大きくはないワコが大きな相手に全身で立ち向かった姿勢、選手たちにさらなる力を与えてくれたことでしょう。

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吉田監督はまずこう試合を振り返りました。「輪湖のアクシデントがあった5分後に武富のゴールが生まれ、前半を1-0で折り返すことができました。前半は、ロングボール、松本のオビナの周辺の対応、彼の身体の強さ、セカンドボールの相手の狙いのところで多少手を焼いたというか、陣地を挽回されてしまう場面があったが、我々がピッチの中央をうまく素早く使いながら、時間をしっかり使いながら攻めこむ、松本の一発で陣地を挽回してくるようなボールをできるだけ減らそうという戦いができたと思います。後半はさらに相手の圧力が強まって、我々がカウンターを仕掛けるという描いていたような図になったが、選手たちはとてもよくファイトして、集中を切らさず戦って、90分を終えられたというゲームになりました」

25日にACLを戦うため、他チームより前倒しで行われた今節。それゆえに暫定ではありますが、レイソルは2ndステージ首位に立ちました。1stステージからの違い、改善についてメディアからの質問がありました。
「1stステージの試合もこうなるだろう、ああなるだろうという中で対策を立てたり、選手と話をしたりトレーニングをする中で、やれていたことは多かったんですが、それだけに留まっていた、こうしようああしようといったことに留まっていたファーストステージでした。今はピッチの中でより良くしていこうという、改善する姿勢、勢い、集中力、アイディアというのが選手同士の中で生まれ始めていると思っています。もちろんまだまだやらなければいけないし、もっと強くも速くも上手くもやれると思います。平たく言えばコミュニケーション、やりとりというのがとても多く、激しくなってきたと思います」

これでリーグ戦は3連勝。この勢いをもって、来週25日の決戦、ACL準々決勝の広州戦を迎えられます。「日本の代表としてACLに勝てていない事実とプレッシャーをプレーオフの時からものすごく感じていて、あっちこっちで勝てよ勝てよと言われていた。ガンバとウチ、日本から2つ残り、もちろんウチが頂点まで行きたいと思っているし、日本から2チーム残れたことに関して、まだ日本は死んでいないということを示している途中だと思います。広州についてはまだ少ししか情報と映像を見ていないですけど、巨大、とても力強いチーム。そこに日本の代表として、あとはここまで残ったんだからとにかく勝ちたいと思っています」

明日はオフです。ひとまず休息に努め、土曜日から今季最大の挑戦に挑んでいきます。2012年、13年と我々の前に立ちはだかっていた広州恒大との準々決勝です。今日は勝利に酔いしれながらも、来週の大きな戦いへのボルテージをますます高めていく柏熱地帯の雰囲気があり、それにこたえる選手たちの一体感が非常に感じられました。チケットはソールドアウト、舞台は整いました。3度目の「柏から世界へ」の挑戦、引き続き熱いサポートをよろしくお願いいたします。

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