2020年8月13日

ルヴァン3連勝

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担当:大重正人

「2試合を振り返っても最高の結果だったと思う」
ネルシーニョ監督からここまでの言葉が聞かれるのは、そうそう記憶にありません。ルヴァンカップのグループステージで3連勝。先週と今週の2試合は新たなメンバー、組み合わせで戦ったチームがすばらしいファイトと勝利を見せ、チームを次のステージへと押し上げました。

続く監督の言葉です。「勝ったこともそうだが、それ以上に選手たちがしっかりとゲームの中での闘う姿勢やこちらの要求することに真摯に向き合ってくれたこと。選手たちのゲームの中での状況に応じた判断も、試合を重ねるごとに研ぎ澄まされていった。先週の試合では、これまでコンスタントにゲームをやれていなかった選手が多かった分、うまくゲームのペースに入っていけなかった選手もいたが、今日の試合で結果を求めて選手たちがしっかりと戦う姿勢を見せてくれた。レイソルにとっては非常に大きな収穫だった」

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大分トリニータと戦うのは、2017年7月の天皇杯3回戦以来。当時J3からJ2に復帰したばかりでしたが、元レイソルの片野坂監督のもと、勝利を積み重ね、レイソルと入れ替わるようにJ2からJ1への駆け上りました。疑似カウンターなどと称されるポゼッションとカウンターの使い分け、どんなサッカーをするのだろうかと注視して見ました。守備時には5-4-1、5-3-2、4-4-2とレイソルが保持するエリアで使い分けたり、攻撃時には少し前のレッズのように、最終ラインに5人、前線に5人が並ぶような形を見せたり、ボールを保持する時間と、前線が裏を狙ったりの時間と、非常に整理されたサッカーを展開していました。

前半は相手の出方をうかがいながら、前線はしっかりチェイスし、またレイソルの左サイドの鵜木選手は相手のウイングバック、松本選手をマークするなど、最終ラインは5枚になるような形で大分の攻撃に対抗します。0-0で迎えた後半、そのスタートから投入された細谷選手が試合を動かしました。「先週の湘南戦で年齢の近い二人(山田、鵜木)が途中から出て良いプレーもしていたけれど、その中で自分は出られなくて、次の日の練習でも悔しさを糧に練習をしていた。それでも今日もベンチスタートで相当悔しかったけれど、出たら絶対に結果を出そうと思っていた」。

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その言葉通り、後半11分に思い切った仕掛けを見せます。自陣で味方がカットしたボールを受けると、そのままドリブルで突進。躊躇なく放ったシュートは相手に当たりながらもゴールへと転がり込みました。さらに2分後にはヒールパスでのアシスト。レイソルのスローインから中央のエリアを6本のパスで鮮やかに崩し、北爪選手のゴールを呼び込みます。さらに後半25分、またしても北爪選手が、右サイド鵜木選手のクロスをヘディングで合わせて2点目。サイドバックの選手がペナルティエリアの中で合わせての2ゴールには驚きましたが、何よりベンチへ駆け寄り、みんなが自分のことのように喜び合うところに、今日のチームは一つになって勝つべくして勝ったんだと心の底から思える、すばらしいシーンでした。

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北爪選手は川崎戦で先発のチャンスをつかんだものの、前半での交代に。その後はなかなかな出場機会が回ってきませんでした。「川崎戦では自分らしさがなかなか出せなかった。今日は自分としては失うものがなかったし、前への姿勢を出せればと思っていた。チャンスがきたときにモノにしないとチャンスは回ってこないと声をかけながら、自分にも言い聞かせながらやっていた。トップのメンバーが勝ち続けてリーグ戦で結果が出ていることは、刺激になりながらも悔しい思いをしていた」

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思いを形にすることは簡単ではありません。それでも自分を信じ、なおかつチームの勝利のために戦う。今日のチームは全員にその気持ちが宿っていたと思いますし、素晴らしいワンチームだったと思います。いい試合を見せてもらうことができました。すばらしい勝利をありがとう、そんな気持ちでいっぱいです。

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明日の夕方17時から、プライムステージ進出8チームの代表選手によるドローがあり、Jリーグ公式YOUTUBEでライブ配信の予定です。
https://youtu.be/vsarBx-e7M4
今日勝ち上がったチームはリーグ戦でも上位クラブばかりで強敵ぞろいですが、タイトルまであと3勝と頂点は決して遠くないところにあります。タイトルは狙わないと手にすることはできません。リーグ戦と合わせて、ヒリヒリとした勝負の真っただ中で戦えることを誇りに、幸せに、喜びに感じて、戦っていきたいと思います。次の土曜日、セレッソ戦もますますの応援をよろしくお願いいたします。