2005年4月 3日

更新日:4/3 20:58

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本日の担当:横井孝佳

今日、大宮公園サッカー場に出かけた人は幸せです。ですよね? 奇跡をその目で目撃したんですから。
2 点のビハインドを背負いながら、後半ロスタイムに3得点をあげる大逆転劇。正直、試合の主導権を終始握っていたのは大宮でした。しかし最後は、レイソルイレブンが気力でまさっていたとしか思えません。速報を入力するのが追いつかない、一瞬のゴールラッシュ。「奇跡が起きたんじゃない、奇跡を起こしたんだよ」と、隣で観戦していた弊社運営担当のT氏が呟き、そのまま速報のコメントに使わせていただきました。
それはレイソル2点目のゴールをあげた矢野貴章選手の行動に現れていました。ボールがゴールネットに吸い込まれると、主審の笛が鳴るか鳴らないかのうちにボールを抱え、センターサークルまで猛然とダッシュ。何としてももう1点取るんだ、という気概が見えました(まさか逆転までするとは思っていなかったでしょうけど)。
試合後の選手たちは皆、喜びと半信半疑と疲れと充実感とが、ないまぜになったような表情をしていました。ゲームキャプテンを務めた小林亮選手は、「最後は疲れを忘れました。こっちがやろうとしたことがことごとく決まった」と笑顔。しかし一人浮かない顔の選手が。自陣ゴール前でパスをカットされ、大宮に2点目を与える致命的なミスをしてしまった大島選手です。先輩たちから「演出だよな」となぐさめ(?)られていました。しかし、その他の場面では精一杯プレーしていたと思います。
この展開が昨日の鹿島戦で起こっていたら、とタラレバの一つも言いたくなる試合。でも、今日出場した選手が得た自信、達成感は、チーム内に間違いなく伝播します。9日の日本平では、きっと弟分の成し遂げた奇跡に恥じない試合をしてくれると信じています。
なお、今日の試合で途中負傷退場した小林祐三選手は、膝を傷めたもののそれほど重傷ではないとのこと。少し安心しました。