2006年6月10日

更新日:6/10 23:15

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本日の担当:横井孝佳

勝利の余韻に浸っていたら、いつの間にやらこんな時間だ。今日も遅くなって申し訳ございません。
いやいや、それにしてもすごい試合でしたね。「オレは12年レイソルにいるけど、前半11分までに3点取ったのは初めて見たよ」と、弊社松元事業部長も嘆息していました。あの後も、しばらくは点が入りそうな流れでしたしね(平山選手と谷澤選手の見事なコンビネーションで、谷澤選手が完全にGKと1対1になり、左足シュートが惜しくもポストの右に外れたシーンなど。あの後にコールされた『決?めてくれ、ヤザワ!』コールが嫌味に聞こえたのは私だけではないでしょう…)。
しかしリカが退場し、数的不利になった後半は、自陣にこもってひたすら守る展開に。ヴェルディには、ボールを持たせても人数をかけて中央をケアすればそうそう簡単に点を取られることはない、という考えに基づく戦術でした。石さんは試合終了後、「あんなの見せちゃって申し訳ないよな」とすまなそうな顔をしていましたが、ヴェルディとのこの試合に『何が何でも勝つ』ことが最も重要、との判断なのでしょう。攻め込まれて苦しかったからこそ、試合後の盛り上がり、勝利の歓喜はものすごかった。どうか、お許しください。
今日の注目ポイントはいくつかあるわけですが。岡山選手のマイクパフォーマンス、フランサ選手のダンス、アウェー側ゴール前で寝そべるレイくんなどなど…。しかし私はベスト1にコレを推したい。それは、数的不利の中ひたすら守っていた時間帯に、サポーターから起こった選手全員のコール。感動して速報にも書き込みましたよ。PCのモニターがにじんで見えるほど胸を打たれました。
蒸し返して申し訳ありません。ここ数年、いろんなことがありました。詳細までは言及しませんけど、選手とサポーター、クラブ、必ずしも一体にはなりえていなかった。しかし今日起こったあのコール。どれほど選手が勇気づけられたことか。あの空気を作れれば、日立台にどんな敵を迎えても怖くない。
わたくしの見立てでは、今日のゲーム、両チームに点差ほどの力の差はありませんでした。実際、開始早々の平本選手のゴールが決まっていれば、逆のスコアになっていてもおかしくないと思います。そうならなかったのは、あのシュートがバーを叩いたことはさておき、やはりホームの、われわれ家族の一致団結した力ゆえだと思うのです。
背筋がゾクゾクします。えのきどさんが「OUTSIDE KICK」に書いてくださったフレーズ、『伝説のシーズン』の真っ只中に、今いるのではないかという思いに。先月までは予感だったものが、今日の試合で実感に変わった気がするのです。この雰囲気をもっと盛り上げ、冬が近づく頃には最高の歓喜を迎えられるように、もっともっと、私たち家族の力でレイソルを盛り上げていこうではありませんか。

最後に。石さんを監督会見にアテンドするとき、昨年からヴェルディに在籍していた選手たちが待ち構えていたのです。挨拶をするために。そのシーンに、胸が熱くなりました。私自身も試合終了後、大野選手と握手をしてエールを交し合いました。いろいろあって別々に離れたけど、レイソルの名の下に人生が交錯した者同士、その絆はいつまでも大切にしたいと思ったことでした。