6月27日
担当:大重正人
柏レイソル、J1リーグ6位で迎える中断明けの第14節はいよいよあしたです。「4位」という好位置で約1か月近く過ごせたことは、やっぱり嬉しくもあり、誇らしくもあり。トップが見える位置で、もっともっと上を目指していこうというモチベーションを維持し、自分たちは「戦える」という自信をもって過ごした中断期でした。
でも、そんな時間はもう終わりです!上位から下位までが密集した戦国J1リーグ、激しく荒れくるう波に勇気をもってぶつかっていく挑戦が始まります。アジアチャンプの浦和戦へ向けて、火曜日から日立台で調整してきました。普段の流れだと、試合前日は楽しく軽く身体を動かすミニゲームなのですが、今朝のスタッフミーティングで石崎監督から聞かれたメニューは「アップして、ハーフコートの12対12をやる」。
打倒レッズに懸ける強い思い。通常と違うメニューに、選手たちもより緊張感を高めたはずです。昨年の国立、5戦無敗で迎えたこの対戦。2点を奪われてしまった前半、ハーフタイムには「もっと球際で戦え!」という監督のゲキで目を覚ましたものの相手に呑まれてしまったかのように、思い切りに欠ける戦いでした。やはり、戦う気持ちと勇気なくして、勝てる試合などありません。レッズという強いチームに対してはなおさらです。とにかく自信を持って闘うこと、柏をはじめ国立に集結してくれる日本一の黄色いサポーターの後押しもあります。とにかく、戦ってほしい。今の選手たちなら、やってくれると信じています。
世の中のクールビスに合わせて、レイソルのオフィシャルスーツも夏仕様に。薄めのグレーに白いストライプが入ったサマースーツです。昨年、自前の淡いグレースーツをみごとに着こなしていた近藤選手。今年もカンペキ、「doohill 2008 サマーコレクション」でした☆ そのほかのスーツセレクションはフォトギャラリーでご覧下さい!
話は変わって、今日6月27日は、2人の仲間が手荒い祝福を受けました。全体練習を終え、石崎監督が全員を集めて、試合へ向けて最後の訓示。いつもの笛の音で解散するやいなや、北嶋選手が口火となって、柳澤選手がもみくちゃに。あまりの驚きに声も出ないほどで「あ゙??」といううめき声だけが…。スタッフの見事な連携でグラウンド中央におびき出されたヤナギ。サポーターさんからいつも声をかけられ愛されているヤナギには、ケーキのプレゼントが。21歳を迎えて、その期待に応えられる大きな選手に育ってほしいです!!!
そしてもう一人は、木村エクイップメントスタッフです。奇しくも同じ誕生日。ヤナギのあとにこれまた襲撃を受け、2人仲良くホースの水を浴びていました。普段からチームのために仕事を惜しまない、まさに輝ける裏方ですが、今日はチームの主役となりました!決して手を抜くことのない職人肌の彼にチームのみんなが信頼を寄せ、彼なくしてはチームの1日は始まらないし、終わることもありません。
本日発売となったエルゴラッソに掲載されたフランサ選手のインタビューに、こんなエピソードがありました。柏に来てから一番忘れられない瞬間は?という最後の質問に「J1復帰を決めた湘南戦で、普段クールでまじめなキムちゃんが、自分に抱きついて、『オブリガード、フランサ!』と泣きじゃくっていたんです。ものすごく感動的なシーンとして記憶に深く残っています」と、あのフランサ選手が、柏での一番の思い出深いシーンとして、自分のことよりも何よりも、キムちゃんのことを、大切な仲間として熱く語っていました。
7月31日発売の「愛するサッカーを仕事にする本」には、エクイップメント(ホペイロ)になるには?というページで紹介されています。レイソルで働くことになったきっかけや、日々チームのためにどんなことを考えて仕事をしているか、など普段の細やかな仕事振りが写真付きで掲載されていますので、こちらもぜひともご覧ください。
今日もレイソルバスが出発したあと、シルバーのレイソルバンが続いていきました。キムちゃんが運転する用具車です。ユニフォームやボールをはじめ、試合に必要なすべての道具をすべて彼が管理し、選手がスタジアム入りする3時間ぐらいまでには先乗りして、ロッカールームに整然と準備する。そのひっそりとした空間は、選手たちがぐちゃぐちゃにしてしまうのが、惜しくなるような美しさ。その光景が好きだとキムちゃんは言います。どんなにスパイクを汚しても、ユニフォームを真っ黒にしても、キム&カリのエクイップコンビが嘘のようにきれいにしてくれます。だから試合で勝つために、選手たちは転んでも格好悪くてもガムシャラに戦ってほしい。なによりもチームが勝つことを願い、仕事に励んでいるスタッフの気持ちを胸に受け止めて。さあ明日19時、聖地・国立で運命のキックオフです。
師匠と弟子のうらやましい堅い絆!? 水曜日、久々の再会でした。。。