2006年8月14日

更新日:8/14 0:53

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本日の担当:横井孝佳

昨晩のショッキングな敗戦を、今日のサテライトで晴らしてくれれば…という期待は、相手選手のハットトリックで打ち砕かれてしまいました。ハァ…。
立ち上がりは良かったんです。速報にも記した落合選手の糸を引くようなロングフィード、鈴木将太選手のドリブル、山下選手のポストは相変わらず上手く、ドゥンビア選手の身体能力にはスタンドからどよめきが。しかし綺麗なフィニッシュに至れない。押し気味に試合を進めるものの得点できない。最近のトップと同じような状況で時間が過ぎていく。
そんな中、前半40分に失点。後半に立て直したかったものの、中谷選手や宇野沢選手が相次いでピッチを去り、石川選手も2枚目のカードを貰って数的不利に。その後奮起したのか、ハンデを感じさせない攻撃で攻め込んだりもしますが、終盤に息切れして2失点。
永井選手の素晴らしいFKがせめてもの救いでした。得点が入らず、スタンドの雰囲気もイライラしてきて、どうなることかと思いましたから(しかし一番イラついていたのは、私の横で観戦していたディエゴかも。うるさいうるさい…)。試合後、永井選手に「ナイスゴール」と水を向けると、「全然うれしくないですよ…ブツブツ」と怒り心頭といった様子でした。昨年まで所属していた水戸に敗れたことや、試合の内容に満足できない苛立ちがあったのでしょう。

ちなみに、中谷選手は脚が攣ったことによる交代。酒井トレーナーによると、「あんなに早く脚が攣るのは、電解質不足に陥ったのかも」とのこと。ここ数日のトレーニングで、脱水症状になるのを防ぐために大量に水を飲んだ結果、体内の電解質が少なくなって筋肉の疲労が早まった、と。アクエリアスのようなスポーツドリンクを飲むのがよいということですね。もちろん、中谷選手もアスリートですから先刻承知だと思いますが、コンディションが良くなかったようです。
宇野沢選手も体調不良で自らピッチを後にしました。しかしその後はベンチで試合を観ていましたから、重症ではありません。左サイドで迫力あるドリブル突破を見せていただけに、少々残念な交代でした。
なお、鈴木将太選手は、相手との接触プレーで顎関節を傷めてしまったとのことです。

試合後のクラブハウスで、主務の宮本タクちゃんと荒川トレーナーと、3人で話をしていたとき。私がつい「サテの試合でアピールしようと、頑張ってくれればなぁ」ともらすと、荒川さんに「そういう気持ちを持ってない選手なんて、1人もいないよ。どの選手もみんな、一生懸命なんだよ」とたしなめられました。
確かに。2日続きの敗戦でネガティブになっていました。

昇格へのプレッシャーを背負い、心身ともに疲労している選手たちが、限界までピッチを駆けているのです。快進撃とは行かないまでも、精一杯戦っている。勝とうが負けようが、試合だろうが練習だろうが、滝のような汗を流している。そんな彼らを、われわれが信じてあげなくてどうする。
課題はあります。それは真摯に見つめ、克服していかねばなりません。もちろん、石さんもコーチ陣も選手たちもわかっています。彼らの取り組みを、努力を信じる。だって家族なんですから。

と、気づかせてくれた荒川さんに感謝したいと思うのであります。