2007年12月 1日

山あり谷あり

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担当:大重正人

3月4日に始まったJ1復帰の2007年シーズン。山あり谷ありを繰り返しながら、全34節の航海をひとまず終えました。サポーターのみなさま、選手、監督、コーチ、スタッフ。。。レイソルにかかわるすべての皆様、お疲れ様でした。

スコアボードも節も、まったく反対にしたようなオープニングとフィナーレ。サッカーは本当に始まってみないと結果はまったくわかりません。開幕戦の借りをきっちり返される結果となってしまいました。「ジュビロの両サイド、村井とマルキーニョス・パラナを抑えられなかった」。いつもなら次節の偵察のため、翌節の対戦相手のゲームを視察に行く平川テクニカルスタッフも、今日は最終節のためチームに同行してヤマハスタジアムへ。速報を打つ私のとなりのとなりでも悔しさが止まらない様子。さらに言葉を続けていました。

「鹿島とは勝ち点2差で残り8試合だったんです。ウチはそこから1勝しかできなかった。鹿島はそこから全部勝った。優勝するチームとの違いは大きいです」

今シーズンを終わって、8位。「J2から上がったばかりの若いチームが、ここまでの成績を残した。選手たちはよくやったと思います」。石崎監督も試合後の会見で、選手たちの頑張りをねぎらっていました。試合について質問を受けた時、何から話せばいいじゃろうか??といった表情で苦笑していた場面もありましたが、達成感もあれば課題も見つかった。キャンプから来シーズンにかけてどんな練習をしようか、と練習好きの石さんは考えをめぐらせているのではないでしょうか。

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そして、ジュビロ戦は、佐藤由紀彦選手にとって、レイソルラストゲームとなりました。試合後のミックスゾーンに表れたユキさん、例のごとく「オオチョくん!」とやってきました。試合について聞いたあと、さらに話を聞きました。

「レイソルにはそれほど長くいられなかったけど、サポーターのみんなには、もう感謝の気持ちでいっぱいです。ベストゲーム? ベストゲームって言うよりも、苦しい時に応援してくれたサポーターの顔が忘れられないです。J2で苦しんでもがいていたとき、今年の6月ごろに勝てなくなったとき、勝ち点45を達成してから連敗したとき。レイソルが劣勢に立たされているとき、一生懸命に叱咤激励してくれる顔が忘れられない。調子がいい時は最高に楽しんで盛り上げてくれる。でも調子の悪い時でも、レイソルサポーターの“レイソル愛”を感じた。自分もそんな思いに負けないよう、これからも頑張っていきます」

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さらに「今日の試合は結果が出なかったけど、これからのサッカー人生のモチベーションになりました」と強い口調で言い切りました。これはレイソルすべての選手にも送りたい言葉です。0-4という敗戦。思い通りのプレーをほとんど出せなかった。この悔しさを、チームを去っていく選手の熱い思いを絶対に忘れることなく、来年、さらに未来へとつなげていってほしい。レイソルはもっともっと強くなれると信じて。

新幹線こだま号の車中からでした。今日も応援ありがとうございました。