横浜FC戦
担当:大重正人
きょうも90分ノーゴール。これで3試合続けてのスコアレスドロー。今日はホーム側チケットが完売となり、13000人を超える本当に多くのサポーターのみなさんがお越しくださいました。何よりもゴールと勝利を期待して。勝ちきれない試合が続き、我慢を強いて、鬱憤やフラストレーションがたまってしまうのは当然だと思いますし、皆さんからの言葉や思いを深く受け止めないといけない状況が続いています。
3バックで戦うようになり、染谷選手と中心としたディフェンスラインは試合を追うごとに連携を深め、今日も危険な場面がありましたが、GK中村選手とともに身体を張った守備で無失点を続けています。我々にとってとても危険な存在だったレアンドロドミンゲス選手には大谷選手が目を光らせ、相手のカウンターはヒシャルジソン選手が勇敢なタックルで何度もピンチを摘み取りました。イエローカードも5試合目以降もらっていません。素晴らしい順応だと思います。ウイングバックの小池選手、菊池選手は最終ラインから前線まで、本当に献身的なランを繰り返し、攻守で大きな役割を担っています。
江坂選手が入ったことで中盤と最前線をつなぐリンクマンとなり、瀬川選手、クリスティアーノ選手との3トップの距離感や連携もよりよくなってきました。ただ、彼らアタッカーが得意なシチュエーションで思い切り足を振りぬけるような場面は、やはり今日も多くはありませんでした。そのなかで、やはり両ウイングバックがサイドをえぐるような場面、さらには古賀選手や染谷選手までもオーバーラップして人数をかけた時、ヒシャルジソン選手や小池選手がカウンタードリブルで果敢に持ち上がった際には、相手DFを惹きつけ、新たなスペースが生まれ、ビッグチャンスになっていました。
リスクをかける時とリスク管理のバランスは、こういった堅いゲームになればなるほど本当に難しい。勝ち点3はもちろん必要ですが、勝ち点1を失い、相手に勝ち点3を与えるほうが長いシーズンの終わりにダメージを被ることにもなります。最終的にJ1に戻るために、我慢して耐える強さも、ときには必要です。今日で11戦目、残りが31試合。まだ31試合あるからというわけではなく、まだまだ続く長丁場を戦い抜く強さをいま積み重ねている。J1への道が簡単でないことは誰もが分かっていたはずです。選手たちは本当にハードワークしながら監督の求めるプレーをピッチで表現し、攻撃にも守備にも、非常にタフで、インテンシティの強いサッカーを続けています。0-0の試合は本当に苦しいですし、もやっとしたものが残りますが、どうか引き続きチームへの後押しをお願いいたします。