2011年8月28日

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担当:大重正人

今日はいつものナイトゲームより1時間早い18時キックオフ。大変な残暑の中、日立台に駆けつけていただいたサポーター皆様がスタジアムへ入場し始めたころ、U-18チームが最大の挑戦に臨んでいました。天皇杯の千葉県予選の決勝戦、浦安JSCとの一戦に臨み、見事2-0の勝利を収めたのです。ずっと待ちわびていた現場からの吉報を受けて、スタジアムでもお知らせしたところ、大きな拍手が起こりました。天皇杯の1回戦は9月3日の13時、栃木ウーヴァFCと栃木市総合運動公園陸上競技場で対戦します。来週は日本代表ワールドカップ予選のため、リーグ戦はお休みです。どうぞこの大一番に応援に駆けつけていただければと思います。そこを勝ち抜けば、トップチームとの夢の対戦が待っています。

今日の勝利は、まずサポーター皆さんの一体となった応援があったからこそ、生まれたと思っています。ゴール裏のリーダーの方の呼びかけに答え、手拍子と歌声による熱い応援がずっと続きました。2点ビハインドになって、心折れそうな状況から踏ん張れたのは、そんな応援の雰囲気があったからです。

前半を0-0で終えたものの、イレブンを待っていたのはネルシーニョ監督の激しい檄でした。「何もやりたいことができていない。ここは俺たちの家なんだぞ!」。後半開始早々にフロンターレの見事なシュートで2点ビハインドとなり、澤選手と大谷選手が投入されて、ようやく目を覚ましたようにレイソルらしい躍動感が蘇りました。

大谷選手の守備とボールキープ、澤選手の攻守にわたる運動量とボールキープ、そして難しいパスを幾度と通しました。「2人が入って、ようやくボールが落ち着いて、DFラインと駆け引きできるようになったんです。そこから裏を狙えるようになりました」と田中選手。「2点ビハインドでチームが下を向いているように感じた。その状況をゴールで打開したかった」という工藤選手の気持ちのこもったヘッドがGKの手をはじいて、反撃ののろしが上がりました。

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相手の運動量が落ちたところで、一気に押し寄せた黄色い波。「バラのパスがすばらしかった。自分のトラップも驚くほど決まった(笑)」と田中選手の同点ゴールが決まると、さらに攻勢が強まります。工藤選手へのナイスクロスを送った橋本選手が、今度は絶妙なスルーパス。抜け出した田中選手は「左足を警戒しているのが分かった。うまく切り返せた」という逆転ゴールが生まれたのは78分のことでした。

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その後はずっとフロンターレの猛攻にさらされますが、近藤選手や途中出場の増嶋選手の身体を張った守備、酒井選手は右サイドから左サイドまで飛び出してのカバーリング。「ジュビロ戦の6失点もキリくんのせいだけじゃないし、ガンバ戦だってアンラッキーだった。それでもキリくんは気にしていたと思うし、今日は一緒に勝ちたかった」という思いに応えるように、桐畑選手も見事なファインセーブで決定的なシュートをブロック。場内総立ちの大逆転勝利は、この日日立台に集った全員で生み出したものでした。

場内一周からゴール裏へ。「今日はどうするの?やらないの??」そんな雰囲気に遠くから見えました。そんな空気を打ち破るように桐畑選手が一歩進み出ます。トラメガを握りしめ、大きな声をはりあげての呼びかけ。勝利のダンス、レッツゴーカシワが戻ってきた瞬間でした。これこそが我らの日立台。サポーターの応援と選手の頑張りが新しい一歩を踏み出すエネルギーになって、ようやくたどり着いた「家」のようでした。

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レイソルの上にいる3チームはすべて勝ち点を重ねて、順位はまだ4位のまま。次節のグランパス戦をはじめ、これからもっと厳しい戦いが待っています。今日の一歩をスタートにして、残り10試合を戦い抜きましよう。今日も選手へのサポート、誠にありがとうございました。