2009年10月 9日

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担当:大重正人

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やたらと日差しが眩しいです。台風が空気中のちりやほこりを吹き飛ばしてくれたせいか、昨日に引き続き、目を開けていられないほどの光が、容赦なく選手たちにふりそそぎます。吹き返しの残り風も強く、紅白戦に臨んだ選手たちにとって、今日も厳しいコンディションでした。

日曜日に行われる天皇杯2回戦。相手はジェフ千葉のセカンドチーム、ジェフリザーブズです。J2の一つ下のJFL所属で、我々にとってもサポーター皆さんにとって、馴染みが少ないかもしれません。もちろん選手にとっても同じこと。だからこそスカウティングが大切で、練習前のミーティングではいつも以上に集中して、平川テクニカルスタッフの伝達とゲーム映像から情報を得ようとする選手たち。

全34試合中、28試合を消化したJFLの成績は18チーム中9位。特筆すべきは失点数。わずか22点でリーグNo.1の堅守を誇り、半分の14試合も無失点に抑えています。前線の選手から労を惜しまず、全員のディフェンス意識の高さがあってこそ。レイソルとしては判断を早くしてボールを展開しプレスの餌食にならないよう、注意を払わなければいけないところです。

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今日は非公開練習のため、サポーターの方はいませんでしたが、スタッフの姿が目立ちました。ユースやスクールのコーチたちは通常夕方にそれぞれ受け持ちのクラスがあり、トップチームの練習を見る機会は稀です。しかし今日のように午後1時からのトレーニングだと、トップチームの練習を見学できます。酒井コーチ、根引コーチ、増本コーチに渡辺強化部スタッフ。先輩として、レイソルのJ1残留を心から望み、練習を見守ります。

さらに紅白戦後、GKのクロス対応練習にはこの人が。
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左足の貴公子、復活!!平山智規コーチです。今季途中から普及部コーチに復帰し、スクールや巡回コーチとして日立台やホームタウン、さらに地方遠征までをこなす毎日。見守るなか、現役時代さながらの正確なクロスを期待して周囲が見守りますが「ふくら(はぎ)が落ちてんじゃないの?シジマールの方が全然いいよ」と現役時代から仲の良かった山根選手から容赦ない突っ込み…。それでも美しいキックフォームはそのまま、今日は懐かしい顔が共演した日立台でした。
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最後、練習後にはモバイルレイソルのインタビューに、ネルシーニョ監督が答えてくれました。監督の口から、否定的でネガティブな言葉は絶対に聞かれません。「この状況でプレッシャーはありませんか?」という問いにも、「家族を除けば、サッカーは人生のすべてです。13歳からサッカーにかかわってきて、いろんなことを学び得られたのもサッカーのおかげ。若い選手たちに自分の経験をたくさん伝えていくのが自分の使命だと思っています。サッカーを心から愛しています。厳しい状況ではあるけれど、つらいどころか、愛するサッカーに関われることをむしろ嬉しく思っています」

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自分たちは着実に前に進んでいる、絶対に大丈夫だ、というブレない信念。ネルシーニョがレイソルの選手やチーム、サポーターにまず最初に伝えたかったことは、そういうことではないかと。このインタビューはモバイルレイソルで来週中にリリースする予定です。彼の人間性、信念の一端にどうぞ触れてください。