自信を胸に還るべき場所へ!
担当:河原 正明
「幸せものだと思います」日立台の夜空に響いた藏川 選手の感謝の言葉。それはおそらく今夜ここにいた誰もが同じく思ったことでしょう。「ここにいて良かった」と。
2010 J2リーグ、柏レイソルはおかげさまで優勝を飾ることができました。日立台でその瞬間を見届けた方、残念ながら今日この場にはいられなかった方、ホームタウンの皆さま、クラブスポンサーの皆さま、全ての柏レイソルを愛して、支えていただきました皆さまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
J2頂点に押し上げたのは、藏川 洋平選手の左足弾。北嶋選手の折り返しを落ち着いて、迷うことなく振りぬいたボールは相手DFをかすめて、水色のゴールへ。今季初ゴールがスタジアムに歓喜をもたらします。
この男、なぜか左足のゴールが多いのです。2006年J2第49節、迫る仙台を蹴落としたミドルシュートに、2007年小瀬で甲府サポーターを静まらせたボレーシュート...「Jリーグでのゴールは全部左足でしょ?(注:2006年J2第44節 対東京V戦@柏の葉では右足のゴール)」と思わず本人も勘違いするほど、印象的なのは利き足ではない左足。
前節、鳥栖戦では後半86分、失点に絡んでしましました。試合後「あれは俺の判断ミス...」と凹んでいたものの最後に「今日みたいなことがないように、次のホームでしっかりと決めましょう!」と言い切ったのです。まさに有言実行、口の悪い人には自作自演?とまで言われていましたが、シーズンの最後にしっかりと大仕事をやってくれました!
「降格でサポーターに辛い思いをさせてしまった。少しでも良い思いをしてもらいたかった」サポーターにも、選手たちからも愛されている男からのお返し弾なのでした。
攻撃だけでなく守備陣も完封で、チームの優勝に大貢献しています。攻撃陣とは違いなかなか目立ちにくいのですが、実は今日で今季14試合目の完封勝利。J2リーグ随一の守備は、今年一年を通じて大崩れすることはありませんでした。今日も古巣対決で冷静にゴールマウスを守り続けた菅野選手、シュートを打たれても打たれても、DF4人との連携が生みだす守りの壁は、まさに鉄壁でした。
極めて個人的な感想ですが、今日の試合は先日の岐阜戦と違い、胸が苦しいほどの緊張はなかったです。泰然といいますか、すごくリラックスして試合を迎えました。それでも、試合終盤に近づくにつれいよいよだな、と思うと急に思い出したようにビンビンと緊張が生じてきました。それを紛らわすかのように、試合終了後は選手たちと握手を交わしながらも、やはり頭の中は次に控える表彰式で頭がいっぱいに。ですから大谷主将が大東チェアマンより優勝シャーレを受け取った時、ようやくホッとした気持ちになりました。こうして日立台で選手、スタッフ、チームが今季の目標を達成できたこと、本当に嬉しく思います。これで正真正銘「優勝した自信を胸にJ1に挑戦できる(北嶋選手)」ことになります。
そしてもちろんサポーターの皆さんにも。今日はおめでとうございます。明日も(もう今日ですが)仕事だ!と言う方は美酒もほどほどにください。まだあと2試合残っています。次節 土曜日の岡山戦ははホーム最終戦、まだチケットも残っています。サポーターの皆さんともう一回喜びを分かち合えます。ぜひ、スタジアムにお越しください!
なお、トップチームは明日急遽オフとなりました。選手へ直接の「おめでとう!」は25日以降にお願いします。ではよい夢を!