2010年12月 1日

特訓の成果

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担当:河原 正明

 師走の入りです。今年のサッカーシーズンも大詰め、選手の取材も今週が佳境です。ファンクラブ会報誌「日立台通信」今年度最終号の冒頭を飾る対談は「クラ×タニコンビ」が登場。今季のレイソルを振り返るのはもちろん、サッカーだけでなくお互いの第一印象やプライベートまで、ここでしか聞けない話や、全く使えない話も山盛りでした(苦笑)。会報誌は今月下旬に発送予定ですのでお楽しみに!
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 今日の午後、昨日の広報日記でも告知しましたが、「レイソルしま専科」で村上選手とリンタロウ選手が柏市立旭小学校を訪問しました。リンタロウ選手はこれが初めての学校訪問となります。
実は昨日も夕方6時過ぎまでレッスンを受けていました。トレーナーの方が文章から発声まで彼のいいところを引き出そうと細かく指導を。シャイな彼は、だんだんと声が小さくなっていってしまい「木村通訳の方が声が大きいよ」と言われる一幕も。

 そうして迎えた本番、少し緊張した顔つきで舞台に立ちました。緊張の第一声は「こんにちは!こんにちははポルトガル語でBoa tarde.みんなで言ってみよう?!Boa tarde!!」。児童たちもポルトガル語に興味深々、上手い導入で良いコミュニケーションができたようです。
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 14歳で家族と共に来日するも、中学校にはうまく編入できず(ブラジルは8年制)周りの方の助けでようやく中学3年の途中から日本の学校に通います。「日本で働くこと」から「サッカー選手になること!」。家族の夢もやがて変わっていきます。だが、異国の地でどうしたらプロサッカー選手になれるかは、全くわからなかった。
その時に「高校のサッカー推薦を受けられる」話が舞い込んできます。だが日本ではクラブにも部活でも活動していなく、練習不足。不安が頭をよぎるものの「この1回しかチャンスはない!」と必死の思いでテストを受けました。でも、出来は良くなかった。「ダメか...」しかし、数日後届いたのは合格の知らせ。
こうして、彼は高校への特待生入学を掴み、その後は毎日懸命に努力を重ねます。やがて岐阜県内はもとより、国内でも注目選手となり、高校卒業と同時にJリーガーとなったのです。

 「夢は簡単には叶わない。でもあきらめなかった」。決してありがちなサクセスストーリーではありません。でも彼の一言一言はシンプルな言葉だからこそ、人の心を動かすようで、同行した新聞記者さんたちも「いい話でした?!」と大絶賛していました。
 帰ってきてからポルトガル語の原稿を見ると、便箋の一番上には日本語で「大きなこえでおねがいします」と注意点が書いてありました。彼の頑張りはきっと小学生たちにも伝わったのではないでしょうか。特訓の成果、大ありでしたね!
 受け入れていただきました旭小の皆様方ありがとうございました。明後日3日にもスクールコーチたちがサッカー教室でまたお伺いしますので、よろしくお願いします!

 日立台でのトレーニングもあと2日となりました。選手と触れ合えるのも残りわずかです。しかし、まだ大事な試合がもう1つ残っています。気温や天候が悪い場合は、選手の体調管理のため、サービスを制限させていただく場合がございます。予めご了承の上ご来場ください。では!

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