2011年2月20日

ちばぎんから

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担当:大重正人

柏の葉にお越しいただいたサポーターのみなさま、冷たい雨が降る午後でしたが、寒さを忘れるような熱く激しい応援、まことにありがとうございました。2011年の門出を勝利で飾ることはできませんでしたが、試合後にいただいた声援や拍手で、選手たちも改めて奮起を期し、新たな勇気をもらい受けたことでしょう。

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「開始早々は自分たちの流れだった」(ネルシーニョ監督)の言葉通り、ビルドアップからパスでリズムを作るレイソルサッカーでスタートしました。しかしその後は、ジェフの204cmFWオーロイ選手をターゲットに、ロングボールをけり込んでくる相手の攻撃を許します。「セカンドボールをしっかり拾おう」と意思統一を図って戦ったレイソルですが、そこで思い通りのプレーができず、後半8分にPKから先制を許します。

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新しい応援歌をこの日のために準備し、声をはりあげて応援してくれるサポーターの前で、このままでは終われません。この日、もっともスタジアムが湧いたのは、大津祐樹選手がピッチイン直後に披露したドリブルからのシーンでした。素早いフェイントから一気に相手を抜き去り、左サイドをえぐってのクロス。中央で詰めた攻守両選手の間を抜けて、最後は大外のレアンドロ選手のあしもとへ。ダイレクトで振り抜いたボレーシュート!!決まれば、まさにスーパーゴール!しかし無情の金属音、左のクロスバーにヒットし、歓声は残念ながらため息に変わりました。

そこからレイソルの攻勢は強まります。茨田選手の展開力、工藤選手の球際の激しいプレー、増嶋選手のロングスローなど、それぞれが持ち味を出して、ゴールに迫るものの、最後までゴールを割れず、0-1の敗戦となりました。

レイソルで今日一番の注目を集めていたのは、やはりジョルジ ワグネル選手でしょう。開始早々のCK、パク選手の頭にピタリ合わせた左足のすごさを、皆さん目の前で実感されたと思います。その後もボールを簡単に失わないキープ力、長短どちらも正確な左足のキックはさすが。相手ゴールに鋭く襲いかかる強烈なフリーキックの一方で、「日本にすごくとけこもうとしている(大谷選手)」と仲間へのリスペクトと優しい心遣いを忘れないソフトな二面性。レイソルのチームカラーと相まってまさに「タイガーマスク」のような選手です。チームメイトはみな彼の力を感じ取り、日に日にチームにフィットいるのは間違いありません。「今日の試合でJリーグがどういうものかよく理解できた」。開幕までまだ2週間、もっともっとチームの力になってくれるはずです。

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明日はソニー仙台とのトレーニングマッチ(見学不可ですのでご容赦ください)、来る来週日曜はアウェイ水戸でのプレシーズンマッチです。まだまだ2011ネルシーニョレイソルはスタートラインに立ったところ。一歩ずつ前進していきます。