2011年5月 7日

国立劇場

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担当:大重正人

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キックオフから、いきなり浦和にファーストシュートを打たれました。「やっぱり強い」と思いながらテキスト速報を打ち込んでいると、すぐにレイソルサポーターの期待のこもった気勢が。ふと顔を上げると、もうそこには右サイドを突破した酒井選手のたくましい姿が。低く鋭いクロスが飛ぶ先には、2つの黄色いユニフォーム。イメージ通りに、飛び込んできた北嶋選手のヘディングシュートが突き刺さったのです。開始1分のことでした。

「浦和のアタッカーはみな味が違って質の高い選手。ただその裏にはスペースがある。そこを狙ってカウンターをしかけたい」。ネルシーニョ監督は、山形戦から中3日、疲労回復を図りながらも、短い時間でおこなった戦術練習。選手間の適切な距離を保ちながら、ボールを早く動かし、タテへ素早く突き進むカウンター練習。2点目も相手CKからのカウンター、大津選手が大きなストライドで左サイドへ駆け出しボールに追いつくと、サポートしていたワグネル選手へ。細かいタッチから間合いを図り、得意の左足を振り抜きます。誰にも真似できないロングシュートがGKのわずかな隙間へ決まりました。

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赤い大声援をバックに、さらに襲いかかるレッズの攻撃陣。しかし前後半通して、近藤&増嶋のセンターバックコンビが、エジミウソン選手を力強く食い止め続けます。2人は「1トップだったので、2人でうまくコミュニケーションをとりながら潰せた」と、急造コンビとは思えないクレバーな連携を見せてくれました。

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2-0という一番危険な時間帯を慌てることなくキープして、試合を決めたのは、またも北嶋選手でした。「途中から足がつっていたけど、最後まで頑張って走りました」と勤勉さを忘れなかったストライカーには、最後にまた大きな幸運が降り注いだのです。目下、堂々のリーグ得点王です!

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押し気味に進めながら、カウンターに沈んだ山形戦。3連勝のあとの1敗。このあとは、新潟、名古屋とアウェイゲームが続くだけに、この試合を万が一落とせば、ズルズルといきかねない試合だったと思います。それでも自信を失わず、そして堂々勝ちきった。非常に意味のある大きな一勝になりました。

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試合後の「国立劇場」。ヒーロー北嶋選手の音頭に合わせて、アフラックのCMソングが流され、アフラックダック&青いダックのかわいい応援団と一緒に勝利のダンス。雨の中にもかかわらず国立までかけつけていただいたサポーターの皆様、ホームタウンの小学生の子供たちに最高の試合をお見せすることができました。長い一日お疲れ様でした。ご声援ありがとうございました。