苦杯
担当:河原 正明
またしてもガンバに勝てず。昨年11月の天皇杯以来の逆転負け、相手は同じガンバでした。
「どのチームも首位のチームに向かってくるサッカーをしてきますね。」試合後に旧知の記者さんから声をかけられました。前回ホーム磐田戦に続き、「ガンバの決定力がレイソルを上回った(ネルシーニョ監督)」試合となってしまいました。「でも、こういう経験は首位にいないと経験できないものですよ」。確かにその通りです。昨季もJ2第5節から最終節まで、今年も第9節を除く11節で「首位」に立ち続けています。しかし、「去年も楽な試合は1つもなかった」と選手たちは口にしますが、それ以上に厳しい試合が多いのはやはりJ1だと痛感させられます。
立ち上がりからガンバにボールを廻される苦しい時間帯が続きます。しかし徐々にペースを掴みかけた前半10分、コーナーキックからの流れで振りぬいた田中選手の左足が日立台に熱狂をもたらします。しかし、すぐに遠藤選手に冷静にゴールを決められて同点に追いつかれます。その後もガンバペースで前半が進み、レイソルは攻撃に転じようとするも、なかなかゴール前で決定機を作ることができません。
ハーフタイムにはネルシーニョ監督は「カウンターのチャンスはある。せっかく苦しい時間を耐えて作ったマイボールの時間をもっと長くしよう」と策を授け、さらに兵働 選手・工藤選手を投入、交代で活性化を図ると、停滞していた流れを一気に取り戻します。そしてようやくレアンドロ選手のゴールが決まり、追撃ののろしを上げます。しかし、一時は1点差まで詰め寄るものの、相手の素晴らしい4点目を決められ勝負ありでした。
それでも「後半の最後は5バックでディフェンシブに戦わざるを得なかった(ガンバ・西野監督)」とレイソルの攻撃の勢いは相手を受身に立たせたのも事実です。
次の試合もすぐそこに迫ってきています。「まずは連敗しないことが大事。切り替えて次に臨みたい(大谷選手)」。その甲府戦は土曜日です。相手もホームでの連敗を止めようと全力で向かってくるはずです。後半に見せたレイソルらしい思い切りの良い戦いで、次こそ勝ち点3を持ち帰りましょう。
水曜日のナイトゲームでしたが、多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。次回のホームゲームは7月9日の仙台戦になります。こそはホームで勝利をお見せしたいと思います。