2011年9月25日

覚悟

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

8月24日のガンバ戦以来、日立台では6月22日の同じくガンバ戦以来の黒星となりました。開始早々のラファエル選手のシュートは、なかなか見ることのできないファインゴールでしたが、その後も守りを固めてカウンターを狙う大宮に、やりたいサッカーをやられてしまった。ここ数戦レイソルが見せていた前への推進力や勢い、激しさが鳴りをひそめ、完敗に終わってしまいました。

ネルシーニョ監督は「今日の教訓は、自分たちのホームであれ、守備やキリカエをおろそかにしてはいけないということ」と会見で話しました。栗澤選手はもっと強く反省すべき点を、勇気をもって口にしました。「セカンドボールの対応が悪かったのは、集中が研ぎ澄まされていなかった。大丈夫だろうと人任せなところがたくさんあった。自分の役目を果たし、あとは声をつかわなければならない。試合に臨む意識が低かった。うちは良い守備をして、良い攻撃がある。まずは守備をしなければいけない。全員で守備をしているところで、誰かひとりでもさぼっていたらできない。誰のせいというのではなくて、全員がそうさせていることがいけない」。

今日敗れたこと、足らなかったことは、すべてを省みて、繰り返さないようにすること。ネルシーニョ監督のもと、それが徹底されていたからこそ、ここまで連敗せず、首位争いに加われているはずです。明日はオフ。近藤選手が出場停止となり、またチームの総力が問われる試合となります。この1週間、意識とプレー両面で厳しく修正をほどこして、難攻不落のカシマスタジマムで、鹿島アントラーズに挑みます。

しかし敗戦の中にも、光明がいくつもありました。離脱していた選手がそろって復帰し、そろって結果を出してくれました。レアンドロ選手は数少ない決定機で落ち着き払ったシュートを。そのゴールをアシストしたのは水野選手。「自分は久々の試合で、負けていたので、出るからには流れをかえようと思い、そういった意味では思いっきりやることができた。アシストは自信につながった。こういった試合を落とすか落とさないかが優勝にかかってくる。しかし、こういった経験を重ねることがこれからの強さに繋がってくると思う」とアシストという目に見える結果を残し、また優勝を経験した選手だからこその重い談話を残しました。

110925_kitaji.jpg

そして、北嶋選手です。8月14日に肉離れを起こし全治8週間と診断されたものの、約2週間も早い復帰を果たしました。「試合勘はまだまだだったけど、徐々に戻ったし、PKのシーンはうまく抜け出せた。」。そして味方への鼓舞、そして負傷している相手選手が一度ピッチアウトするようレフェリーに激しく求め、勝負への執着心を蘇らせました。「今まで100%決まっていたニーヤンのPKが外れることだってある。これが優勝を争うということの難しさなんだと感じました。でもその難しさ、しびれる戦いに挑戦することに意味がある。自分や仲間を信じてそこに挑みたい」。北嶋選手は、夢とか希望ではなく「覚悟」という言葉を用います。優勝を口にして、優勝に挑むには、並大抵の思いではなく「覚悟」が必要だと。

だからこの1敗で揺らぐことがあってはいけません。PKが防がれて下を向いてしまいそうな時、サポーター皆さんは打ち消すようにレッツゴーカシワを繰り返していました。その気概、覚悟を見習わなければなりません。残り7試合、まだまだこれからです。優勝に向けて共に立ち向かっていきましょう!

110925_sup.jpg