2011年12月 9日

刻(追記あり)

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担当:河原 正明

  今日はクラブ史に名を刻んだ一日でした。J1初優勝から中4日、あっという間にやって来たFIFA公式の世界大会、クラブワールドカップ2011の初戦を迎えました。相手はオセアニア代表のオークランドシティーFC。 結果は2?0と、レイソルが勝利しました。

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 クラブ史に残る世界初勝利のきっかけは前半37分、順也が全世界への挨拶代わりに"ぶち込んだ"一撃でした。左サイドの橋本選手からのパスを受けて「上手くかわせた」鋭いターンで相手を振り切ると、角度の無いところから決めた順也らしいゴールでした。クラブ、そして自身国際大会第一号のゴールに「すごく嬉しいです。狙い続けていたのでうまくいきました」と話していましたが、その左足の威力と精度を前世界に強烈かつ新鮮な印象を世界に残せたのではないでしょうか?
 それも立ち上がりから「我々のスタンダード(ネルシーニョ監督)」を求められてきた選手たちは体現しようと、相手を追い込んだ末にチャンスをものにした形でした。
さらにその3分後に、スタンドの一角を占めた黄色い一団から大歓声が上がるシーンが訪れました。

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FKに飛び込んだ酒井選手のシュートがクリアされ、さらに橋本選手のシュートが跳ね返されたところを工藤選手が押し込みました。これで2?0と大きなリードを奪いました。このゴールは「ホッとした。これで波に乗りたい(工藤選手)」と本人だけでなくチームも勇気付けられる貴重な一点でした。

ハーフタイム、指揮官からは「初めての世界大会、さらに初戦。だがここから先は落ち着いていつもの試合にしよう」と話していましたが、その慧眼は「いつもと違う」と見抜いていたのでしょう。試合後には「3日の試合でJリーグ初優勝という目標を達成して、お祝いをして、表彰式。1日しか練習していないので、世界大会のデビュー戦で普段の力を出せなかった」と話すように、後半は相手に押し込まれるシーンが現れてきました。しかし、そこはDFラインとGK菅野選手が最後までゴールを守り抜き、完封勝利となりました。

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相手のオークランドFCは、やはり体も大きく、特に後半は体格にものを言わせてのプレーで苦しい展開になりました。そんなオークランドですが、実は日立台に来たことがある選手が2名います。アカデミーが提携して毎年来日しているWinnerz FC出身のアンドリュー・ミルン選手(19歳・FW)とトーマス・ドイル選手(19歳・DF)です。レイソルでは茨田選手と同じ世代で、交流大会に参加していましたが、その時はレイソルが途中で敗退して対戦はありませんでした。その大会でミルン選手は決勝で2点を挙げ優勝に貢献したそうです。残念ながら試合には出ませんでしたが、実は縁のある選手のいるチームなのでした。

試合後、いつもの試合と違うのはメディアの数、そして多国籍なこと。選手にも英語でのインタビューを求められますし、ブラジル人選手と監督にはブラジルから多数来日しているメディア向けの取材と、全て終えてバスがスタジアムを出発したのは23時過ぎでした。改めて世界基準を感じます。様々なところで、我々も来年のACLに向けて学んだ試合でした。
今日は午後にリカバリー練習のみとなります。ではまた。

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