2012年5月 9日

勝つために

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担当:大重正人

今週は火曜日から金曜日まで4日のトレーニングを経て、12日土曜日のフロンターレ戦に挑みます。今日は紅白戦が行われました。別メニューが続いていた選手も復帰し、激しさを増す実戦。ネルシーニョ監督もピッチのいたるところで大きな声を出し、いまやらなければならないスタンダードを選手たちに求めます。フロンターレといえば、リーグ屈指の攻撃力を誇るチーム。風間八宏新監督が就任し、ここ2試合で7ゴールとめざす攻撃サッカーの浸透が伺えます。

その風間監督の指導を受けた選手が、レイソルにもいます。筑波大学から新加入のGK三浦雄也選手です。先日、川崎監督就任を聞いて「本当にびっくりしました」と驚きを隠せない様子でした。「風間さんが筑波に来たのと同時に僕も入学して、ちょうど4年間同じチームでした。自分が卒業後の進路を探している時も先方と話をしていただいたり、本当に恩師です。風間さんはきっちりした理論を持っていて、わかりやすく説明してくれる。すごく言葉を知っている人です。後輩たちももっと風間さんにサッカーを教わりたかったと思うし、筑波をやめられる時は残念がっていました」

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ひとつの勝利によって、監督の一言一言に選手たちが耳を傾け、より求心力が高める。ひとつの勝利が何倍もの自信や結束につながる。どんどん去年のレイソルがそうであったように、フロンターレは上昇気流に乗りつつあるのかもしれません。ですが、それを簡単に許すわけにはいきません。レイソルは何よりも勝利、そして勝ち点3がほしいところですが、勝ちばかりを求めるのではなく、勝つために何をしなければいけないのか。ひとつのプレーを丁寧に、時には激しく。小さな頑張りの積み重ねが、失点阻止やゴール、ひいては勝利につながる。レイソルの選手たちはそれを理解しているはずです。

昨年のフロンターレ戦は2試合とも3-2と壮絶な打ち合いとなりました。最後に力尽きたアウェイ戦のようになるのか、劣勢から強引にねじ伏せたホームのようになるのか。それとも1点を争う緊迫の試合になるのか。どんな展開になろうとも、レイソルの勝利を願い、信じたいと思います。