暗雲吹き払う
担当:河原 正明
ようやくの勝利でした。後半アディショナルタイム、相手の予測しづらく際どいシュートをビッグセーブで防いだ菅野選手。体を張って相手の攻撃を抑え続けた那須・近藤選手のセンターバックコンビ。「今日はすばらしいパフォーマンスで相手をゼロに抑えた」と試合後にネルシーニョ監督も賞賛しましたが、守備陣の奮闘がどちらに転んでも決しておかしくない難しいゲームで勝利を呼び込みました。
大黒柱を欠く一戦、今日の勝敗が結末に大きな影響を与えるであろうことは、レイソルに関わるすべての方も充分すぎるほどわかっていました。それだけに今日は試合前からスタジアムに詰め掛けたサポーターの皆さんのテンション、ボルテージが非常に高かったです。ともすれば疲れや相手の勢いを受けてしましまう時間帯も「絶対に勝たせるんだ!」と大きな声援で押し返してくれました。
もっともサポーターだけでなく、ピッチに立った選手たちもケガで不在の「レアンドロのためにも」と燃えていました。と同時に「レアンドロがいない中で大きな責任とプレッシャーがあった(ワグネル選手)」ことも確かです。しかし、ワグネル選手はそんな重い雰囲気を自らの左足で払拭しました。
後半21分、PA外でパスを受けようとした茨田選手が相手DFに倒されて得たFK。「前半の1本目も背の高い選手が左側に立っていた。ここを超えればGKには難しいシュートとなるだろう」との読み通りのキックから放たれたボールに、相手GKは一歩も動けませんでした。
意外なことに今季初のFK弾です。それだけに「自分のゴールが勝利に結びついてうれしい!」と嬉しさと同時にホッとした表情でお立ち台に上がったのでした。
一方、嬉しいベンチ入りを果たした山中、小林の若き2選手には、残念ながら出番は訪れませんでした。先日の練習試合での好調を買われてのメンバー入りでしたが、監督の競争原理は変わらないので、練習で成果を上げればすぐに次のチャンスがくるでしょう。
ちなみに今日の「BtoJシート」の招待中学校は山中選手の母校、柏市立柏第二中サッカー部のイレブン。後輩たちの前で出番があればと密かに願っていました。今回は「偶然に」でしたが、次回は「いつも試合に出ている先輩」へと。チャンスをものにできるよう明日からまた練習です!
さあ、これで順位は6位。とはいえ僅差だけに1戦ごとに順位はめまぐるしく変わります。レイソルは来週の水曜日に天皇杯・湘南戦、さらに土曜日にはナビスコカップ・鹿島戦と続きますが、リーグ戦の次節の相手である広島は両大会で敗退しているので、なんとまるまる中13日間ホームで調整できます。なお、藤田選手は警告累積のため広島戦は出場停止となります。一息をつけたように思いますが、リーグ戦はまだ6試合残しています。一つでも上の順位に上がるためにも、異なる3つの大会での勝利が求められる厳しいシーズンはまだ続きます。
すぐに試合がやってきます。そして来週の土曜日はナビスコカップ準決勝第2戦・鹿島戦です。スタジアムにお越しいただいた方は目にしたことと思いますが、サポーター有志による張り紙がいたるところに張り出されていました。
「スタジアムを黄色に」。ホーム側応援席を黄色以外に染色されるわけにはいきません。この思い、この日記をお読みになった皆さんでまだチケットをご購入されていない方は、ぜひお買い求めの上ご来場願います。
まずは水曜日の夜に日立台で。残り2戦もよろしくご声援お願いします。またここで勝利の喜びを分かち合いましょう!