指宿キャンプ3日目
担当:大重正人
昨日、グラウンドキーパーの方が、空を見ながらおっしゃいました。
「風が南風に変わったね。こんなうろこ雲が出たら、明日は雨だよ」
天気予報士顔負けの、完璧予報!そんな自然を読む力があるからこそ、すばらしいピッチも生まれるのでしょう。朝から横殴りの強い雨が降ったりやんだり。台風のようでもあり、南国のスコールのようでもあり。指宿キャンプ3日目は、本当にタフなコンディションとなりました。午前中のフィールド選手は、5人グループ4つに分かれてのゲームトレーニング。すばらしいピッチのおかげで水たまりもなく、濡れたピッチでボールが走ります。
ふたりの「司令塔」に注目してみました。まずはレアンドロ選手です。合流したのはキャンプ初日で、まだチーム練習はたった数日だけ。コンディションはまだまだ上がりきっていないところでしょうが、ひとたびボールを持てば、存在感抜群!味方へぴたっと合わせるパス、雨のなかでも正確なトラップやボールタッチは、やっぱりすばらしい。昨日の紅白戦でも、キムチャンス選手のラストパスをしっかり左隅へ流し込むなど、今年もキングレアンドロに期待してよさそうです!
そして、新加入の狩野健太選手。昨日の紅白戦では、中盤の攻撃的なポジションに入ってチャンスメイク。素人目であることはご容赦いただきつつも、止めて、蹴るという動作にミスが少なく、右足でも左足でも味方へ丁寧なパスを供給。いろんなところへ顔を出す運動量もあり、セットプレーのチャンスでは、鈴木大輔選手の頭へ正確なプレイスキックも。田中選手も「健太くんは、タッチが柔らかいし、キック精度も高い。自分が裏へ飛び出すところを見てくれているし、自分の動きが見えていないかなあと思ったときにもボールを出してくれて、ビックリしました!常に味方がどこにいるかを把握できている」と、短いプレー時間のなかでも感じ取れるほど、その長所が際立っていました。
その他の新選手のプレーを、キャンプ2日目にして実戦で見ることができるなんて、こんなにワクワクしたのは久しぶりです!今年のレイソルがどう化学変化、進化を果たすのか。もちろん監督やコーチたちは、より深く、細かく、選手たちを冷静に観察しているはずです。その特徴を図り、より高められる部分だったり、戦術の落としこみなど、しっかりと見据えてトレーニングに反映していくことでしょう。
また午後には、地元鹿児島県、指宿市、いぶすき農協、山川水産加工業の皆様主催による「レイソル激励式」をとりおこなっていただきました。豊留悦男指宿市長からは「天皇杯の決勝戦、応援しておりました!」と力強い言葉をいただき、名産品のかごしま黒豚50kg、かんぱち2尾など、抱えきれないほどの食材を贈呈いただきました。大谷キャプテンは「このようなすばらしい環境でキャンプができ、本当にありがとうございます。鹿児島のおいしいもので力をつけて、充実したキャンプにしたいと思います」と感謝のごあいさつ。
また、新人研修からアカデミーカルテットも合流。新体制発表会をお休みした小林祐介選手も研修にも参加し、元気に指宿へやってきました。地元のみなさんの厚いご支援をいただきながら、27選手、全員がそろった柏レイソル指宿キャンプが「完全始動」です!