次は小瀬
担当:大重正人
昨日の試合直後のミックスゾーン。「勝ってグループリーグ突破を決めたかったけど、もう自分たちは甲府戦に向けて切り替えていますから」。工藤選手は、試合後の余韻のなか、次の試合を見据えていました。ACLはここまで順調に勝ち点を伸ばし、グループ突破まで「勝ち点1」のところまで来ました。さあ今度はリーグ戦、上位との勝ち点差を見る前に、まずは目の前の相手から勝利することに集中です。
4-1で勝って以来、2年ぶりのアウェイ甲府戦です。あの試合、直接FKを2本も決めて、小瀬を静まりかえらせたワグネル選手。増嶋選手の靴磨きパフォーマンスが最近のことのように、色濃く記憶が残っています。そのジョルジが見事な日本語でつぶやきます。「ニセンジュウ、、、イチネンネ。ジュンヤ、タナカ、スーパーゴールネ」。
右サイドでキープすると「あぁ、クロスかな!?」と思った矢先、豪快に振り抜いた左足から放たれた弾頭は、弾けるようなスピードでゴールへ向かい、ゴールの手前で急激に落下。まさしく「ネットに突き刺さった」スーパーゴールでした。実際にWEBで見ていただこうと、当然J20周年企画のゴール投票を検索していたら、入っていなかった(汗)。昨年広島戦の反転スーパーボレーの方でした...。でも皆さんの記憶に鮮烈に刻まれていますよね!
http://www.j20th.jp/goal/list/mode:search/goal_team_id:10/
その田中順也選手。昨日の反省がまず口から出ました。「打てるタイミングがあったけど、パスやドリブルを選択してしまった。チームのリズムが良いと思い切りよく打てたりするんですが、リズムがつかめていなくチャンスが少ないと、やっぱりボールを大事にしようという気持ちが出たり」。でも「DF陣がゼロで頑張ってくれていたし、自分のシュートで流れを変えるぐらいの強い気持ちでいかないと」と彼らしい意気込みを話してくれました。
いまこうしてACLを戦えているのは、天皇杯で活躍した選手たちの存在があったからこそ。その立役者のひとりが、今度は敵となって立ちはだかります。水野晃樹選手です。「ヤツがいますからね。しっかり抑えたい」という藤田選手。そして田中選手も「相手にすると、相当に厄介な選手です」とその力量を知っているからこそ、警戒を強めています。シーズン当初はあえなく故障があったようですが、先日の大分戦では決勝アシスト、今日のナビスコカップでも先発出場と新天地で徐々に実力を発揮しています。みんなが楽しみにしている甲府戦、しかし昨日の友は今日の敵。レイソルは勝利だけを目指して戦うのみです。
明日は非公開練習です。また金曜日の午前に練習見学にお越し下さい。