2013年4月 9日

一番乗りならず

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担当:河原 正明

 前回のACLホームゲーム、セントラルコースト・マリナーズ戦に続き、今日も「風」に惑わされた試合でした。天気は春の日差しでしたが、午後になりだんだんと風が強くなってきました。この強風の影響で普段なら屋上に置くTV中継用のカメラをキックオフ2時間前に移動するなどあわただしく迎えた試合開始でした。

 前回の対戦から中6日での再戦、互いに土曜日にリーグ戦を行い中2日での試合でしたが、先発メンバーをレイソルは3人、水原は5人も入れ替わりました。相手もメンバー表のポジション表記もDFボスナー選手(元・清水)が"FW"登録にするなど、あの手この手で情報かく乱をしてきました。ちなみに水原のチェ・ソンヨンコーチ(元神戸、草津など)にGKコーチのディド・ハーフナー氏(前清水GKコーチ)は日本語堪能、おそらく当地にいれば日本側の情報は手に取るように判っていたことでしょう。それでも今日の強風はさすがに読めなかったでしょう。
 ただでさえ連戦の疲労に加え、短い期間での連戦はやりづらいものです。相手も策を練り、序盤から前回のようにボールをつないでくる戦い方とは違い、風と長身とパワーを活かす戦い方で攻めてきました。
 その相手の攻めに押し込まれ、守りの時間が長くなったレイソル。それでも、少ないチャンスをモノにしようと田中、工藤の両FWがシュートを放つもわずかにジャストミートせず。一方、返す刀のカウンターでパク選手の放ったシュートがポストに当たるなどヒヤリとする場面もありました。

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 ハーフタイムに「自分たちの作戦をもう一度整理しよう」とネルシーニョ監督の指示を受け、挑んだ45分。ピッチで一際大きな存在感を見せたのはキャプテン大谷選手でした。鬼気迫る表情で「危ない!」とみんなの声が出そうな場面に鋭いタックルでボールを奪う。そして今日は守備だけではなく、攻撃でも何度もFWを飛び越えて前線まで上がるシーンも見られました。その姿に「絶対に勝つ!」という強い意志を感じなかったサポーターは1人もいないのではないでしょうか。「ここまで失点が多かったので今日の試合は無失点だったことは良かった」と試合後にコメントしていましたが、本当に頼もしい限りでした。
 
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 試合は残念ながらスコアレスドローに終わりましたが、一方ではACL初戦のアウェイ貴州戦以来の完封でした。一方元日の天皇杯決勝戦以来久々の出場となった渡部選手。相手の長身FWと何度も競り合いながらも、決して負けません。イエローカードの累積で出場停止となった近藤選手に代わってCBのコンビを組んだ鈴木選手と強固な砦を築きました。監督が常日頃から口にする"誰が出ても変わらぬ強さ"を改めてピッチで見せることができたのではないでしょうか。

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 さて、試合終了から1時間30分後、グループHのもう一つのカード貴州人和対セントラルコースト・マリナーズ戦は2-1で貴州が逆転勝利。この結果今節での予選突破はなくなりました。しかし、次の貴州戦で引き分け以上で柏レイソルの首位通過が決定となります。
 今日も最後まで応援いただきましてありがとうございました。水原のスタッフもゴール裏の応援を見て「平日なのにあんなにものサポーターが!すごいね!!」と驚いていましたが、昨日も駅前でチラシ配りなど声かけをしていただいたからだと思います。次のホームゲームは23日にACL 対貴州戦です。ネルシーニョ監督も言っていましたが「他チームのの結果に関係なく、ホームの1試合、アウェイの1試合で自力で予選を突破したい」。その言葉どおりここで予選突破を決めるためにも、さらに多くのサポーターの後押しをお願いしたいと思います。ぜひ次もよろしくお願いします!

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