甲州征伐ならず
担当:河原 正明
「今日は相手の方が気迫、テクニック、運動量全てで上回っていた。自分たちのプレーの質と比べるとこういう結果にならざるを得ない試合でした」敗戦の弁を述べるネルシーニョ監督の言葉が重くのしかかります。J1リーグ第6節、ヴァンフォーレ甲府戦は敵地で3-1で敗れました。今季は2勝1分3敗の勝ち点7。再び負けが先行する苦しいスタートとなっています。
初夏を思わす、盆地特有の日差しと気温。さらにはキックオフ前から風も吹き、暑すぎないコンディション。ピッチも良く、レイソルらしいボールをつなぐサッカーをするにはもってこいのハズでした。しかし、立ち上がり6分にPA前でファールを与えると、相手FKがきれいな弧を描いてゴールネットに吸い込まれました。最初のシュートでの失点。GK菅野選手も動けないすばらしいシューとでした。名古屋戦に続きまたしても先制を許す苦しい展開となります。
さらに11分にも左サイドのショートカウンターから放たれたクロスが相手FWの頭にドンピシャのタイミングで届き、追加点を奪われます。
レイソルも21分に右サイド藤田選手のクロスがゴール前に詰めたクレオ選手を避けてパンチングしたGKのクリアボールが相手DFに当たるラッキーなオウンゴールで1点を返し反撃に転じます。
一方、後半からキムチャンス選手を投入、両サイドからの攻撃を活性化を狙います。徐々にゲームボリュームを増やし始めてきますが、77分にセットプレー崩れのショートカウンターから最後は元レイソルの土屋選手にヘディングで決められてふたたび2点差に。山中選手も追加投入し、サイド攻撃を分厚くするも、さらに中央の守りを固める相手を崩せずに、タイムアップとなりました。
この試合で木村選手がJリーグデビューを果たしました。今季のルーキーでは秋野選手に続く2人目です。73分、ビハインドの場面で登場。本来のFWではなく、右MFのポジショでしたが、得点を取るという監督の明確な意図の下での起用でした。攻撃でのカンフル剤として期待されましたが「緊張はしませんでしたが、自分らしさは出せませんでした。シュートもゼロ、センタリングも一本。次に出るには何が必要か、自分で考えて頑張りたいと思います」と反省の弁ばかりが口をでてしまうのは、結果が結果だけにいたしかたがないところでしょう。次はホーム日立台でのプレーを見てみたいですね。一生に一度しかないデビュー、キムおめでとう!
今日も1000人ものサポーターの皆さんに遠く甲府の地で応援いただきました。最後まで、試合後も「次こそ!」と選手たちを奮い立たせてくれる声援が飛んでいました。この気持ちにこたえるべくまた火曜日から練習に取り組んでいきます。敗戦後のドライブはキツイですが、安全運転で帰られていることを願っています。
明日、明後日とトップチームはお休みします。広報日記もまた火曜日に。