2013年5月 1日

無事帰国しました

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担当:河原 正明

 先ほど19時過ぎにチームはオーストラリアから柏に戻ってきました。長旅の疲れもありますが、勝利の後ということで選手たちも気分良く帰ってくることが出来ました。

 昨日のセントラルコースト・マリナーズ(CCM)戦。ネルシーニョ監督は自身の哲学を曲げることは一切ありませんでした。「勝利のみを目指す」、前日の会見でも発せられた我々には"いつも通り"の言葉でもオーストラリアのメディアの眼には奇異に映ったのでしょう。「何で予選突破したのにメンバーを落とさずに来るんだ?」。試合当日の新聞にはマリナーズが予選突破できないかもしれない恐れとともに、試合後は工藤選手とブラジル人選手への賞賛とともに"full strength"と驚きの文字が躍っていました。それでも大宮戦の先発メンバーから3選手が入れ替わりました。今回は大谷選手がベンチスタートとなり、近藤選手がキャプテンを務めました。

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 試合会場のゴスフォードスタジアムはいわゆるアウェイ側のゴール裏が片方なく、道路の向こうには海が広がる珍しい構造です。ただ、昨日は潮の香りや潮風が吹く、ということは無かったです。ちなみにベンチはフルオープン。開放的でした。
 それでも"箱の中"に入ってしまえばラグビーとサッカー専用スタジアムなので、観客との距離が近い良いスタジアムでした。実はマリナーズのスタッフは試合時間が当初の19時キックオフから1時間30分遅くなったことで「4,000人くらいかな?良くて5,000人」と観客減を心配していましたが、フタを空ければ7,500人以上のホームサポーターが来場。"俺たちCCMはチャンピオンだ!"の歌声は先々週に戴冠したAリーグチャンピオンの誇り。音圧高めの大声援とブーイングでビジターチームに圧力をかけてきました。

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 その雰囲気に気遅れたことはないのですが、前半立ち上がりから相手の猛攻、勢いはすさまじかったです。しかしその時間を耐えると、相手の攻撃をしのぎながらも徐々に前線でチャンスを狙い始めます。後半14分に工藤選手が待望の先制点を挙げましたが、あのDFラインの裏を付く動きは前半から何度も何度も繰り返していたもの。「ラインがバラバラだったので、チャンスは来ると思った」(工藤選手)。そのほころびを突くパスを送ったのは栗澤選手。新聞には"Lovely pass"と書かれていましたが、道を作った工藤選手の前へ絶妙なタイミングでのパスでした。
 この1点で落ち着きを取り戻すと、あとは前ががりで攻める相手をいなすように堅い守備からのショートカウンターを炸裂。後半34分にはゴール前の混戦からこぼれたクレオ選手が、その6分後にも同じくカウンターで抜け出した工藤選手が倒され得たFKをレアンドロ選手が直接叩き込み試合を決定付けました。

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 一方、試合に敗れたマリナーズですが、同時刻開催の貴州対水原の結果待ち。その間、ピッチ中央で円になってドキドキした時間を過ごしていましたが、ピッチスタッフが親指を上げてドローに終わったことを伝えると、予選突破決定にスタジアムは大歓声に包まれ、あとはしばしお祭り騒ぎになりました。

 今季のACLグループマッチは4勝2分と無敗で予選を首位で突破できました。そこには今日行われるF組の3チームに向けて"レイソル組み易し"、と思わせず「我々の力を見せる」思いもあるでしょう。対戦相手は今夜11時には決まります。この後TV観戦して待ちたいと思います。

 最後に遠くオーストラリアまで多くの方に応援に駆けつけていただきましてありがとうございました。最初から最後まで変わらぬ声援で、アウェイ全勝が達成できたと思います。次は6日のF・マリノス戦。引き続きご声援をよろしくお願いします!

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