代表の力
担当:大重正人
「持っている」という言葉で表すには、あまりにありきたり過ぎて、ちょっといやなのですが、、、それでも鈴木大輔と工藤壮人という日本代表選手がそろってゴールを決めるとは、やはり実力とそれ以外の何かを持っていると思わずにはいられません。鈴木選手はレイソルでの初ゴール、工藤選手はリーグ戦2桁に乗せる10ゴール。節目の大事な得点となりました。
特に工藤選手の勝負強さと決定力。J2で10点を決めた2010年から、2011年、2012年
、2013年と年々増しているのは間違いないでしょう。「バラからのボールを胸でトラップして、その時は正直ゴールの位置は見えていなかったです。マークについていたDFが、僕がクロスを狙って、ゴールから離れる動きのトラップを予測していると感じたので、逆に右足でシュートできる方にトラップした」。僕は自分で説明できないゴールはありません!と言うクドーらしい偶然ではなく理詰めのゴール。状況を読む判断力と、自分が決めるんだという思い切りの良さと、ゴールへ流し込む正確な技術。日本代表にふさわしいFWであることを、しっかり証明してくれました。窮地のチームを救った、これぞエースの仕事でした。
ただ、今日のシュート数は、22対4。コーナーキックも12対3。レイソルが圧倒していたことは、これらのデータが証明しています。なのに、勝てなかった。「最後に勝ち点1がとれたことは良かったが、90分で考えれば勝ち点3を取らなければいけない試合だった」。大谷キャプテンをはじめ、選手たちからは忸怩たる思いが伺えました。
4試合続けて苦しい状況下の残り10分を切ってからゴールゲット。工藤選手のような勝負強さ、地力をレイソルが取り戻してきてはいます。ただ勝ち点3という100%の結果にはたどり着けず、4試合で勝ち点7にとどまったことも事実。「この中断期間をいい時間にしたい」。3選手が東アジアカップで不在にはなりますが、残った選手たちは、この日立台でJリーグ、ナビスコ、ACLと難関を勝ち抜く強さをたくわえてなければいけません。
日本代表の両選手は午前中に代表へ合流。チームは16時からトレーニングで、今日の先発選手はリカバーとなりますので、ファンサービス対応はありません。その後19日から21日まで3連休でしっかりリフレッシュし、7月31日のマリノス戦へリスタートです。
今日も雨の中、選手たちやクラブの心に響く熱い応援、温かいメッセージ、本当にありがとうございました!