2013年8月 1日

意地

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担当:大重正人

今日は、レイソルとマリノスの意地のぶつかりあいで、あっという間に90分が過ぎて行った激戦でした。結果は1-1のドロー。マリノスからすれば、勝ち点2を失い、レイソルはギリギリのところで勝ち点1をもぎとった。選手たちのスタミナが徐々に失われていくのが見てとれるなか、それでも相手に遅れることはできないという責任感と闘志は衰えることはありませんでした。

まずは、工藤選手と中澤選手。
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5月の対戦では、工藤選手が鮮やかなボールタッチから屈強なマリノスDFを破っての決勝点を決めました。だからこそ、今日は中澤選手が「絶対に工藤にはやらせない」という意地とプライドがプレーに表れていました。対する工藤選手も代表戦の疲れもなるなか、ゴール前の一番の局所で懸命にボールを受け、一瞬の隙を窺い続けるストライカーの仕事をやりとおしました。

中村選手と茨田選手。
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マリノスの絶対的司令塔は、前半から常にボールを受け、レイソルの守備陣を翻弄するような匠のプレーを連発。逆にレイソルは相手のプレスで思い通りのビルドアップができませんでした。「自分たちのサッカーをやろう」と空中戦ではなく、勇気をもって地上戦をしかけた後半戦。その中心は茨田選手でした。相手のマークを外しながらボールを受け、長短織り交ぜたパスを展開。時折見せるFWへの差し込むようなくさび、彼の良さが随所に見られました。


中村選手に攻撃で対抗したのが茨田選手としたら、守備で討って出たのは大谷選手でした。
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パスさばきに徹しながらも、バイタルエリアでいきなり仕掛けてくるドリブル突破。ここで抜かれたら...というところで、大谷選手が激しいタックルを見舞い続けました。ギリギリのボディコンタクト、レフェリーの笛が鳴らず、マリノスサポーターの苛立ちをあおることも。中盤のルーズボールキープでも身体をはって、何とか味方につなごうという献身的なプレーが光りました。

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そんなタニ、今日がJ1通算200試合出場のメモリアルゲームでした。スタンドからは祝福のメッセージボードもしっかり掲げられていました。23歳で就任した若かりしキャプテンも、今年で29歳を迎え、名実ともに不動の地位を築いています。ただ、まだまだキャリアは続いていきます。レイソルがもっともっと強いクラブになるためには、彼が中心としての働きが不可欠です。ひとまずではありますが、おめでとう、タニ!!これからもレイソルのことを頼みます!