拮抗
担当:大重正人
0-0のスコアレス。でもゼロゼロの試合が、すべてつまらない試合かと言えば、そんなことはまったくないでしょう。レイソルとベガルタの試合は、ゴールが少なくとも、いつもそうです。攻撃でも守備でも、いろんな局面局面で拮抗して、球際の奪い合いだったり、身体のコンタクトだったり、「闘っている」という言葉で表現するのがもっとも適している。そんなゲームだったと思います。
そのなかでも、やっぱり眼が引き寄せられたのは、レイソルの右サイドでした。レイソルU-18出身の先輩後輩対決、石川直樹選手と工藤選手のマッチアップ。クドーが抜け出したと思ったら、イシが先回りしてブロックしている。そんなシーンが何度もありました。「クドーには絶対にやらせない!」。「裏を取って、ゴールを決める」。実は、2人は先輩後輩など関係なく、純粋にDFとFWの勝負を繰り広げていただけかもしれません。でもレイソル側に立って見る側としては、2人が非常に高いレベルで競い合っていること、それだけでも今日の90分間+9分ものアディショナルタイム、今日の好ゲームを象徴しているマッチアプでした。
ただ、あくまで勝利と、勝ち点3が今のレイソルの最大目標。ミッション達成できなかった現実も受け止めなければいけません。2試合連続で無失点、ディフェンス陣の身体を張った守備に加え、前線の選手たちも高い守備意識があったからこその好結果でしょう。しかし2試合連続ノーゴール。守備と攻撃は表裏一体、決定的なシュートが生まれるには、後ろからの丁寧なおぜん立てがあってのことだし、それを責任を持ってしっかり決めるフィニッシャーがいて、初めて生まれるのがゴールです。
あと一歩の攻守の噛み合い。5月のマリノス戦や7月のアントラーズ戦は、そういう噛み合いが合致した試合でした。そんな試合を一つでも二つでも増やせれば、自然と順位は上がっていくでしょう。決して悪くはない。あと一歩です。それを、来るACLのアルシャバブ戦で、ホーム側満員の日立台で見せてほしいです!!
最後に、本日の東北人魂チャリティーTシャツ販売。太田選手と山中選手がサポーター皆様に直接販売し、予定枚数を販売することができました。試合前には桐畑選手会長から、東北人魂に参加している佐々木選手にもご協力をいただいて、贈呈式を行いました。近日中に、ホームページでご報告し、送金する予定です。先日のファン感謝デーと合わせ、大変多くの方々のご協力をいただき、本当にありがとうございました。
明日は、午前練習。ベガルタ戦の先発選手はリカバーのため、ファンサービス対応ができません。申し訳ございませんが、ご容赦のほど、どうぞよろしくお願いいたします。