2014年8月10日

連戦

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担当:河原 正明

 早朝に柏を出発し向かった先は静岡県沼津市。Uー12が出場している全日本少年サッカー大会決勝に行って来ました。試合の模様は公式サイト内の「フォトギャラリー」に写真をアップしていますのでぜひご覧ください。

 今大会参加チーム中最多、15回目の出場のレイソル。ここ4年で出場した3回全てで決勝進出を果たしています。狙うは優勝という思いを強く抱いて向かったピッチ。相手はセレッソ大阪U-12。決勝トーナメントを無失点で勝ち上がった得点力と守備力を備えたチームです。前半から互いにチャンスを作るも得点はならず。特に両チーム のGKが何度も好セーブを見せて試合を盛り上げます。後半、先制したのはレイソル。相手のミスを突いたFW中島舜選手(小6)が豪快に蹴り込んで先制します。一目散にベンチへ駆け寄り控え選手たちと輪になって喜びます。

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 しかし、その直後 のワンプレーで相手に最終ラインを突破されてしまい、同点に追いつかれてしまいます。一進一退の攻防が続くもあっという間に前後半も40分が終了。1ー1の延長戦でも決着がつかずにPK戦に。PK戦は相手GKに2本止められてしまい、1ー2で敗れ、4度目の大会制覇はなりませんでした。
 試合後泣きじゃくる選手たちに「顔をあげよう」と渡辺毅監督が呼びかけ表彰式へ。レイソルは敢闘賞、モスト・インプレッシブ・チーム賞を受賞。さらに「GKとして、守備だけでなく攻撃にも効果的にかかわった選手」に贈られるゴールデングローブ&ブーツ賞をGK佐々木雅士(小6)選手が受賞しました。

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 渡辺監督は大会を振り返り「優勝できなかったが、悔しいよりも楽しかった。決勝でセレッソのようなスタイルのチームと試合が出来るを楽しみにしていた。選手たちは今日でサッカーが終わるわけではない。来週も大会があるし、月末にはバルサなどの海外チームが来る大会がある。何よりも選手たちの目標はここではないので、先を見続けていきたい」と話していましたが、今大会のモスト・インプレッシブ・チーム賞はレイソルのサッカーが「日本の将来の理想像」と日本サッカー協会に評価されたものでもあります。敗れはしましたが、堂々のスタイルを披露したレイソルU-12に大きな拍手をいただきました。
 夏の風物詩とも言える大会ですが今回で夏開催は最後。次回からは12月開催となります。今日応援に駆けつけた5年生たちも先輩たちの頑張りを目に焼き付けたはず。次こそ優勝旗を取りに行こう!

 午後には新横浜に移動し、トップチームのリーグ戦へ。中2日とタイトな日程で乗り込んだ日産スタジアム。幸いにも試合中は雨も降らず。連勝を見ようと多くのサポーターが応援に駆けつけてくれました。

 しかし、今日のイレブンは立ち上がりからピリっとしませんでした。「あれがもったいなさすぎた」と多くの選手も話していましたが、ホームで勝利を高いモチベーションと前線からの鋭いプレスで襲い掛かるホームチームのプレッシャーを受け続けてしまいます。20分過ぎに先制を許すと、3分後にも追加点を許し「自分たちで試合を難しくしてしまった」(ネルシーニョ監督)苦しい展開でしたが、ひとつのセットプレーで息を吹き返します。 
 32分、秋野選手が蹴ったコーナーキックが鈴木選手の頭にドンピシャで合って1点を返すことに成功。3試合連続先発した秋野選手も監督の起用に応えてJ1で初アシストを決めます。

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 「あれで大分落ち着いたと思う」(鈴木選手)「いける、という雰囲気になった」(増嶋選手)と試合の挽回のきっかけとなりました。
もちろん指揮官の修正もぬかりありません。後半開始に渡部選手を投入、守備固めとセットプレーでの得点率を上げます。さらに続けて小林選手に太田選手を投入すると、今度はパスのテンポもあがり、ボールがスムーズに前線へ供給されます。そうして迎えた71分、今度は太田選手のコーナーキックを高いジャンプで飛び込んだ増嶋選手が叩き込んで同点に。さらに押せ押せのムードになった直後に工藤選手のスライディングシュートがポストを叩くなど惜しいシーンもありましたが、追加点は奪えず。2点ビハインドから追いついての引き分けとなりました。

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 監督は「交代起用した選手が特長を出してくれたことは間違いないが、後半になって選手たちが気持ちを前面に出してくれた。それがなければ追いつかなかっただろうし、前半から出来ていれば違う結果にはなったかもしれない」と反省と手応えを強調していました。
 これで少し小さなジンクス「スルガ銀行チャンピオンシップを戦ったチームは次戦で全敗中」をドローでクリアしました。マリノス戦のリーグ戦負け無しも10試合に延びましたが、すぐ一ヶ月後にはナビスコカップ準々決勝で再戦します。互いに次こそは、という思いが強くぶつかる試合となることでしょう。

 最後に、今日の試合で菅野孝憲選手がJ1通算200試合を達成しました。横浜FC、そしてレイソルで積み上げたリーグ戦はJ1J2合計で387試合。さらに、カップ戦、ACLなど全ての公式戦出場数を合算すると471試合。レイソルに限っては272試合となります。プロ12年で5個のタイトル獲得と2度の悔しい降格に2度の昇格を経験している苦労人、しかし大きなケガも少なく12年に渡ってレギュラーでい続けることは簡単なことではありません。が彼なら平然と500試合、600試合と記録を伸ばしていくような気がしてなりません。次のホーム・神戸戦では勝利でお祝いをしましょう!

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