2014年9月27日

魔の刻時

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担当:河原 正明

 魔の時間帯。サッカーでは試合の前後半開始直後と終了間際にそういった「ぽっかりと穴が空く」時間帯がやってくるといわれています。だからこそ「立ち上がりに気をつけよう」というコメントが散見されるのですが・・・。今シーズン、レイソルはアウェイの試合になるともがき苦しんでいます。

 今日も試合開始からわずか4分、DFラインの裏を突かれ相手の最初のサイド攻撃からクロスを上げられると、GK桐畑選手の鼻先で日本代表FW武藤選手にコースを変えられて先制を許します。これがファーストシュートでしたので、相手にしてみると申し分ない効率の良さです。
 勢いをホームチームに与えてしまう、早すぎる時間での失点でした。しかし、「前線の3人以外は殆ど攻撃してこなかった」(大谷選手)そこから相手の勢いをそらすかのようにゲームをコントロールし始めます。

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 ところが魔の時間が再び訪れます。前半アディショナルタイム、攻めあがろうとDFラインから送ったパスに反応した相手選手にカットされ、一気のカウンター攻撃に。慌ててカバーに戻るも俊足の相手に追いつけず。ワンチャンスを決められてしまい点差が2点と広がります。
 あの場面だけ、という試合展開だっただけに「この失点のダメージが大きく堪えた」(ネルシーニョ監督)。後半は立ち上がりからホームでさらに攻勢に出た相手の勢いをまともに受けてしまいました。今度は後半開始5分に、またしても低い位置でボールを奪われるとカウンターで3失点目。試合はまだ40分近く残っていましたが、守りをさらに強固に固める相手の戦術の前に、今日のレイソルには残念ながら反攻してそれを打ち破る力は残っていませんでした。

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 「監督は自分の采配ミスと言っていたが、決してそうではない。失点の時間帯が悪く、自分たちのミスで相手の狙い通りの試合にしてしまった」(工藤選手)。
 「システムがどうのこうの言う前に、自分たちがやるべきことをやらないといけない。例えば球際に強くいくとか、その部分はチームの約束事で変わらないのに」(大谷選手)いつになくキャプテンの言葉も低いトーンになっていました。
 「最後まで応援してくれたサポーターに応えるプレーをしないといけない」(大谷選手)練習前、味の素スタジアムに響き渡ったいつにも増して力強い応援に私も心揺さぶられてだけに、本当に申し訳ないという思いがにじみ出ていました。

 トップチームは明日、明後日とオフになります。久しぶりの連休で心と体を休めてリフレッシュして、この後続く対広島3連戦に向けて火曜日からとレーニング再開です。今日も多くのご声援をありがとうございました。

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