この1試合に
担当:大重正人
今日も柏は、太陽が燦々と降り注ぐ、晴れやかな一日でした。新しく出場した選手たちの奮闘もあって勝ち得た一勝は、連敗中だったチームのムードを払しょくしました。太陽のように輝く笑顔、躍動するハッスルプレー。見ていて気持ちの良い試合前日のプレーでした。
あす対戦するFC東京は、昨シーズンまでの勢いある攻撃的なポゼッションスタイルから、イタリア人のフィッカデンティ監督に代わり、守備組織を整えてから、手数をかけない素早い攻撃スタイルにシフトチェンジし、安定した戦いを続けています。現在8位で勝ち点38のレイソルに対し、1点多い39点。明日勝てば、最高で6位に上がれる、上位チームとの大事な大事な一戦です。
メディアの皆さんからの質問も多くあったのですが、「アウェイ」ということがことさら意識、強調されているように感じます。当然、いまの結果がそれを如実に表していますし、逆に言えば、ホーム日立台の応援とアドバンテージが本当に絶大だという証左でもあると思います。また選手たちからは、その課題に正面から向き合い、今度こそ乗り越えなければいけないんだという強い思いを感じます。
ただ、ネルシーニョ監督が植え付けてきた勝利の精神は、どんな大会でも、どんな試合でも、どんな相手でも変わらず、目の前の1試合に全力を注ぎこむということです。ホームだから、アウェイだから、それは関係ないはず。鳥栖戦のように粘り強い守備でイーブンの状況で進み、後半に仕留めるというゲームができれば最高です。
ただ相手がある以上、すべてが思い通りにはいきません。「一つ二つミスがあったとしても気持ちを落とさず、冷静に堂々と、自信をもって戦いたい」。工藤選手の言葉です。埼スタでは本当に困難な状況でしたが、それでもサポーター皆さんの歌声と後押しは最後まで衰えることありませんでした。明日も味スタへ多くの方が駆けつけてくれるでしょう。16時キックオフ、選手たちへの後押しをよろしくお願いします。