グアムキャンプ最終日
担当:大重正人
グアムでの1週間が無事に終わり、日本へ向かう機内です。今日もグループに分かれてのパスゲーム、戦術練習が続きました。吉田監督から指示があり、試合中のいろんなシチュエーションを想定して、プレーすることを求められます。きれいな形から初めてシュートが決まる場面では選手からは拍手も起きましたが「まあまあだね」。今よりも次。さらにもっと。「MORE」というスローガンどおり、もっともっといいものを追求していく姿勢です。
すべてのトレーニングを終えたあと、円陣が組まれ、監督から10分近く話がありました。選手たちもその一言一句を聞き逃すまいという表情でした。このキャンプの成果を、さらに指宿へ、そしてACLプレーオフにつなげていかなければなりません。そして最後は、監督からの言葉で拍手が贈られました。今日1月25日に誕生日を迎えた松本拓也GKコーチ、そして一日遅れでしたが24日に和田トレーナーに温かい祝福が送られ、キャンプ打ち上げとなりました。
レオパレスリゾートを出発する前に、吉田達磨監督にこのグアムキャンプを総括してもらいました。
「天候も良くて、スコールも少なく、大きなけが人もない。予定よりも早いペースでメニューを進めることができています。選手たちの努力や意欲が、その表情や取り組み方、反応からも感じられた。練習はとてもハードで負荷が高く、要求したものも高かったし、これまでやったことのない練習もあったと思う。ほぼ実戦的なトレーニングばかりだったが、理解したら反応が返ってくるし、きっかけをつかんだらもっと入り込んでこれるし、もっとピッチでいいことができると思う。
グアムでは紅白戦もやって、大まかなところはやれている。あとは指宿キャンプで細かなところで、選手たちが描いているところ、イメージをクリアにしていきたい。あと、当然身体を使う仕事なので、体力的に相手よりもアドバンテージを得られるようなトレーニング、メニューや環境を考えていきます。
そして選手自身が『チームになってきている』と感じているのでは、という手ごたえがあります。まだ始動して10日ほどですが、大枠のところはイメージ以上に進んでいます。選手たちとはこれまでずっと(ダイレクターの立場として)一緒でしたし、選手のレベルが高いことを知っています。選手がサッカーに没頭した1週間を過ごしてくれました。この意欲があれば、もっといいものが出せる。そして選手たちも自分と同じような感覚で入れてくれたら、この上なく嬉しいことです」
指宿ではトレーニングマッチも予定されています。今度は対戦相手との実戦のなかで、さらに新しいサッカーが高まり深まっていくことを期待して、グアムキャンプのレポートを終えたいと思います。明日はさっそく指宿からお送りします。