勝ち点1
担当:大重正人
今日のハーフタイム。「今日は我慢比べだ」「根比べだ」。吉田監督からそういった檄が飛びました。気温は24.8度ながら、直射日光がピッチを暑く照らし続け、非常にタフなゲームになりました。またエスパルスは前線から最終ラインまでハードワークし、基本は3バックながら、サイドの選手が一列降りて4バックになるような形をとりながら、粘り強くディフェンスを続けました。レイソルはボールを保持し、チャンスも作りながらも、なかなかゴールに結びつけられないまま、スコアレスで90分のタイムアップを迎えることになりました。持てる力を出し尽くした輪湖選手の写真がたいへん印象的でした。
吉田監督の会見コメントです。
「プレーした内容、テンション、日程も含め、全ての内的なもの、外的なものを含めて、勝ち点3を取りたかったというのが正直なところです。その中身に目を向けてみても、勝ち点3を取りたかったという内容でした。これまで負けたり引き分けたりということを何回か経験し、今日最後のひと押しがあればという試合を初めてしたわけですけど、最後にネットを揺らす落ち着きとか、そういったものにこういった経験が、これから変わっていくものだと思っています。
選手たちが見せた頑張り、粘り、集中力というものが、とても向上していると感じました。0‐0という状況で『諦めない』という言葉を使うのも変ですけど、そのちょっとしたところに何かが漏れていかないように気を付けることも、とてもよくピッチの中で話し合って実践してくれていると思っています。
まだまだ我々の試合は続きます。遠征もありますし、海外も行きます。その中でまた先ほども言いましたけど、この経験が、最後のひと押しやネットを揺らすことにつながるように、私の方で形に変えていければと思う、そんな試合でした」
今日の0-0という結果は、清水の変則的なディフェンスによるものか、それともレイソルの攻撃があと一歩足らなかったのか。そんな質問がありました。
「エスパルスの方もとてもよく守っていましたし、ファイトしていたと思っています。ただ最後、点を取るか取らないかというところはもちろんこちらの問題で、足を振るところまでは行っていますから、相手の背中は取っていますから、相手の前でなく背中を取れていますから、それはこちらの問題です。
ただ誰かが責められるべき問題ではないですし、それが誰かを責めたから点が入るのならいくらでも責めますけど、そんなことではなく、彼らが努力してあそこまでいったということは、何かのちょっとしたきっかけでボールがちょっと違うところに飛んでいれば入るわけで、そういうところが起こるのがサッカーで、今日そういうのが起きてしまったと。今日はそれがただ残念なだけで、特にエスパルスの守りが変則的だったからというのは、最初の15分で選手は慣れましたし、そういうところでは彼らの成長を感じた方が大きいです」
なかなか連勝ができないリーグ戦は、今日で9試合を終え、3勝3分3敗の勝ち点12で、順位は8位です。早くも半分を折り返す短期ステージのなかで、焦れたり、気持ちがうまくいかなかったりとはないのでしょうか?という質問です。
「これからも何がおきるか分からないですけど、そこのゾーンは一旦脱したというか、幸いACLの戦いもありますし、新潟に負けた、マリノスに負けた、そのあたりは発揮するべきものが発揮できないということがありましたから、そういった重たいものはなくはなかったです。しかし、特に今日引き分けたということがピッチの中で重たくなるようなことを誰もやっていなかったですし、重たいのは体だけで。あとはそんなに悲観するものではないですし、ネガティブになるものでもないですし、後ろを向くものでもなかったです」
チームは明日午前中にトレーニングをおこない、午後にはACLのため、ベトナムへと出発します。まだまだ続く過密日程の中、メンバー構成についての質問も出ました。
「怪我持ちとか、これからACLは続いていますから累積カードがあるとか、そこは十分考慮してメンバーを編成しなければいけないと思っています。ただ、我々は1位通過を決めていて、対戦相手のビン・ズオンも敗退が決まっている。要は消化試合という形ですが、消化試合にしないようなメンバー、中にはフレッシュなメンバーを入れていきたいと考えています。全ては今日激しい試合をして、かなり走り切りましたから、その疲労度と筋肉の状態と、心の状態を見て決めたいと思います」
この5月6日の試合に向けては、静養やリフレッシュに専念できる選手もいれば、出場機会の少なかった選手にピッチに立つチャンスが与えることもできる。今後もシーズンを戦っていくレイソルにとって、大変有意義な期間、そして公式戦となります。どういったメンバー構成になるか、また新しい興味や期待、希望を持って、試合を待ちたいと思います。
また今日は、ゴールデンウィークということもあり、今季最多の13960人もの入場をいただきました。前日までの券売状況を見れば、驚くほどの伸びでした!びっしりと日立台を埋め尽くし、柏熱地帯からバックもメインも一体となった応援、本当にありがとうございました。また11時からのU-18プレミアリーグにも駆けつけてくださって、力強い応援が人工芝グラウンドに響いていました。この猛暑のなか、2試合続けての応援、本当にありがとうございました。トップもユースも、そしてサポートもひとつに連なっているのがレイソルです。今度こそホーム日立台での勝利を待っています!!