ベトナムで
担当:大重正人
土曜日の清水戦翌日の3日夕方に成田から出発。5時間半のフライトで、ベトナムのホーチミンシティに着陸し、1時間弱のバス移動で、ビンズオン州にやってきました。深夜の到着にもかかわらず、気温30度、熱帯の高温多湿は強烈でした。
対戦するクラブのチーム名「ビンズオンFC」には、前述のとおり、州の名前が記されています。その州都であるトゥーザウモット市にレイソルは4日間滞在します。ここは、ベトナム南部の150万人を超える主要都市で、日本企業の進出もさかんです。ビンズオンFCのクラブ呼称にある「BECAMEX(ベカメックス)」という工業公社が東急グループと合弁会社を設立し、都市開発を進めています。市内のいたるところのその建物があり、こんな立派なデパート、タワービルも建っていました。
昨日4日、今日5日と2日続けて、ビン・ズオンスタジアムでトレーニングをおこないました。ここ数年はフロンターレが試合を行ったり、ちょうど1年前の5月には、女子アジアカップでなでしこジャパンがプレーしたこともあります。ピッチの芝生は、気候や生育を考慮してか日本のものとは大きく違います。一枚一枚の葉が大きいです。「ちょっとスパイクが引っかかりそうですけど、思ったよりボールは走りそうですね」と選手がピッチの感想を教えてくれました。
試合前日会見。吉田監督の第一声は「我々はすでに首位で通過を決めている中での戦いになります」とありました。前回の全北戦の大きな一勝でグループ突破、さらに首位を確定させました。ただ、だからこそ意味のある一戦にしなければならない。監督からはその言葉がありました。
「ビンズオンに関して、我々は初戦、ホームで戦いました。ラッキーなゴールもあり、得点を重ねることができましたけど、要所要所にとても能力の高い選手が揃っている。明日の試合は1位通過を決めていますけど、我々は何か成果を得なければいけない、意欲的に戦わなければいけない。単なるただの試合で終わらないように、明日は必ず意味のあるものにしたいと思って、ここに来ています」
清水戦のあとの会見でも、今回のACLメンバーについての質疑応答がありましたが、今回もベトナムのメディアから質問がありました。
「メンバーに関して、意欲的に戦うという中の大きな割合として、メンバーに若い選手が多く入っているのは事実です。若く、これから経験を積まなければいけない選手と、また隣にいる大津のように、経験を持っているものの、今シーズン、コンディションの問題でなかなか長い時間出場していない選手を積極的に明日の試合では起用したい。意欲的に戦える、彼らに取って単なる、ただの試合ではないというモチベーションを持って戦うはずです。明日のメンバー編成についてはとにかく意欲を持って戦える選手を選んで戦いたいと思います」
名前の挙がった大津祐樹選手です。「今は足の状態もすごく良くなっているのでプレーできる状態でもあるし、その中で自分としては結果を残す。チームとしては若い選手が多い中で、しっかり引っ張っていきたいと思います」
今日おこなわれたACLのグループG。ラウンド16で対戦する可能性があった、北京国安と水原三星の試合は1-1のドロー。勝ち点11で並んだ両チームですが、直接対戦の成績で北京が1位となり、レイソルがラウンド16で対戦するチームは、韓国の水原三星に決定しました。2013年に続く、2回目の対戦となります。5月19日がアウェイ韓国で、26日がホームでの開催が予定されています。
そのノックアウトステージに向けて、勢いをつける勝利を、ここベトナムで勝ち取って柏へ戻りたい!明日は200人以上のサポーターが駆けつけてくださると聞いています。下記写真の右手奥、ブルーのエリアがレイソルサポータースタンドです。どんなメンバーで挑み、どんな戦いを見せてくれるか、本当に楽しみです!