2015年7月16日

三ツ沢で勝利!

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担当:大重正人

「どうしても欲しかった勝ち点3を文字通りチーム一丸となって獲ろうと臨んだ試合でした。取り組んできたことを選手たちがすべてピッチで表現してくれようとした結果です。こういう勝ちきる姿勢、パワーを出して戦ってくれた」。吉田達磨監督は、今日の試合を戦い終えた選手たちをこう称えました。

前半28分、CKを得ると、クリスティアーノ選手の鋭いクロスは、キムチャンス選手にどんぴしゃ。キーパーを襲うヘディングシュートがこぼれ、ここに詰めたのは工藤選手と武富選手。左足で押し込んだクドーのゴールは、J1通算52点目。憧れであり、背中を負い続けてきた背番号9の大先輩についに肩を並べました。

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「これでキタジさんのゴール数に並びましたがまだ並んだだけですし、常に超えたいと思って毎試合頑張ってきたし、また超えられた時に違った感情が生まれると思う。こぼれ球からのごっつあんゴールだったけどとても嬉しいです。自分を含め、相手のプレッシャーを受けてミスが出ることもあったが、ミスをしてもチームのために走る、戻る、ボールを奪い取るというところをチーム全体で見せられたと思う。また今日もアウェイまで駆けつけてくれて、勝利を待ち望んでくれていたサポーターのためにも今日の一勝は大きいと思います」

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その前の24分、レイソルの左サイドを突破され、完全に崩されての齋藤選手のシュート。これをGK桐畑選手が右手一本でかき出しました。マリノスのこの日1本目のシュート、間違いなく大きな大きな決定機でしたが、これをキリがストップ。その直後にクドーの先制点が生まれたわけですから、このシュートを止めるか入るかで、試合はまったく違う結果になっていたかもしれません。

後半からマリノスはアデミウソン選手を投入し、サイドから中央からレイソルを激しく攻めたてました。なかなか反撃につなげられず、防戦を強いられましたが、ここからのレイソルの守備と集中力は本当にすばらしいものでした。レイソル加入初出場の今井智基選手は、本来とはまさに反対側の左サイドのアタッカーポジションでの起用でした。そこで相手の右サイドを止める役割をしっかり果たしました。何度も何度もボールを跳ね返し、あわやの場面もキリが身体ではじき返し、ついにゴールを守り切りました。

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ゴール裏へ足を運び、今日も心強かったサポーターの応援への感謝。昨シーズン終盤以来となるレッツゴーカシワの音頭でした。ヒーローインタビューの依頼を告げると「オレ?ヒーローじゃないよ」と謙遜か照れ隠しか、そんな返事でしたが、いざインタビューとなると、やはり彼の言葉には力が詰まっていました。「今日は柏レイソルが上に行くためには今日がすごく大事な試合で、そこで自分を使ってもらって、貢献できたかどうか分からないけど、この場にいられたことがすごく嬉しいです。やっぱり一番気持ちが大事だと思うので、どんな時も下を向かないで頑張っていきたいです。

絶対に勝ちたいという気持ちで相手を上回ること、何があっても下を向かないこと。これができれば自分たちは勝てるということをみんなが知っているので、その気持ちを持って今日ここに来ました。レイソルサポーターのみなさん、今度は日立台でしっかり勝つので、テレビでもスタジアムでも、また皆で勝利の歌を歌いましょう!ありがとうございました」

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エースのゴールを、全員守備で守り切って、相手に押し込まれはしましたが、大きな大きな勝ち点3を全員でつかみ取りました。ただ喜ぶ間は少しで、早くも週末日曜にはホームでフロンターレ戦です。チケットの売れ行きも好調で、また日立台はすばらしい雰囲気となるはずです。今度はホームでサポーター皆さんに勝利を。今後ともご声援をどうぞよろしくお願いします。