2015年7月18日

明日は川崎戦

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担当:大重正人

苦しみながらも、工藤選手のゴールを懸命に守りぬいて、水曜のマリノス戦でリーグ戦3試合ぶりとなる勝ち点3をつかみとりました。その勢いを今度はホーム日立台で加速させたい、明日日曜日のナイトゲームで川崎フロンターレを迎え討ちます。4月の1stステージでは、セットプレーから先制を許しましたが、そこから怒涛の反撃。武富選手のすばらしいターンからのドリブルシュートが決まり、1-1で後半へ。

そこからは相手の背後をすばやく突くカウンターが光り、右サイドキムチャンス選手を起点に工藤選手が2ゴール。さらにクリスティアーノ選手のカウンターも決まり、4-1の快勝。「とても手ごたえを感じた試合だった」とのちに吉田監督も振り返る好ゲームでした。

ただ監督は「その時のように上手くいくとは誰も思っていない。我々は派手ではなく、したたかにゲームを進めなければいけない。川崎はレナトが移籍したが、日本代表や代表候補など良い選手が多くいるし、戦力がダウンしたとは受け取っていない。冷静に『フロンターレ』というチームと戦うという頭に入れて戦わないといけない」と手綱を緩めません。

互いに攻撃的なサッカースタイルを打ち出す両軍の対戦。Jリーグ公式サイトのバナーにも「攻撃スタイルが火花を散らす 激戦必至の熱帯夜」というコピーが銘打たれています。またデータにも表れています。レイソルのパス数は1試合平均で597.5本とリーグ2位ですが、川崎はそれを100本近く上回る691.1本と圧倒的な数字です。川崎のドリブル数は2位、ゴール数も3位と、その攻撃性を示しています。
(マッチデープログラムのデータもご覧ください)
/fan/download/mdp/Vitoria286.pdf

一方でクロス数は10.3本でリーグ最少、レイソルも13.4本で15番目と双方クロス本数は多くありません。しかし、川崎の得点パターンを見ると意外な事実も。クロスからの得点が35点中11点を占め(31.4%、レイソルは25点中5点で20%)、パターン分類別では最多です(セットプレーで8点、スルーパスから5点、ドリブルから4点)。これは推測ですが、クロス自体は多くなくとも、完全にサイドを崩して中央での決定機を作り出している、クロス自体の正確さ、またFW大久保選手の決定力も起因しているかもしれません。クロスが少なくとも、クロスから点を獲れるチーム。レイソルにとっては、中央を抑えつつ、サイドの守備も非常に重要となりそうです。

前節完封勝利のGK桐畑和繁選手、そして川崎の船山貴之選手は、同じ1987年生まれ。そしてレイソルユースの出身です。船山選手は小学生からレイソル、キリは高校からレイソルのユニフォームを着ました。ただキリにとって船山選手は「僕らの世代の千葉県の少年サッカーで、本当にスーパースターでしたから」。市内のクラブチームのラッセルにいたキリにとって「もっとも倒したかったレイソルにいた船山君」という強敵でありライバルでした。その2人が違うキャリアを進み、そして10年目。もし2人とも日立台のピッチに立つようなことがあれば、古くからのアカデミーサポーターの方にとっては、また一つ忘れられない出来事となるでしょう!そんな見所もひとつ興味を持っていただいて、明日の川崎戦への応援をよろしくお願いします!

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